角川ヒロイン 第三選集 [DVD]
私が中学校の頃にデビューしてかなり衝撃を受けました。整形しないでこんなにかわいい子がいるものかと今でも思います。整形はもう必須ですからね。
今の芸能人は。演技も中々だし是非一見の価値はあると思います。原田知世
も初々しくて大好きです。
原田知世 2000 ベスト
綺麗な声でうっとりします。
個人的には原田さんはあまり凝りすぎの演奏には合わない声かな・・
と思います。どちらかというと声が引き立つような演奏が似合いそうです。
何曲かはその当時の今風を意識したアップテンポでガンガンくる演奏(うまく表現できないけれど)がありますが、いつもそう思います。
とはいえ、透き通るような声が彼女の財産だなあ、と改めて思わせる一枚。昔の彼女を知らない人もぜひぜひ聴いてみて欲しいです!
ハートビート・エクスプレス [+9]
当時はアナログLPとカセットだけでリリースされた主演ドラマのイメージ曲集…だが、実際にドラマとはあまり関係無い内容で、いつもの『荻野目洋子』なアルバムとなっていた。一応、夏の出会いから別れまでの連動流れがあるのと、今作がアイドル的なアルバム(=爽やか系)としては最後で、後はもう少し(良くも悪くも)完成度が高いアルバムが続く荻野目洋子としては貴重な一枚。『フリージアの雨』のような初期の作品が好きなら納得するはず。ラストの「アフター・マイ・ハートビーツ」はひと夏の恋を振り返る爽やかな曲。全体的に歌詞は秋っぽい曲もあるが、「荻野目洋子サマー・ミニ・アルバム」的な感じです。大好きな一枚。
藩校早春賦 (集英社文庫)
宮本輝の『青が散る』や佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』、
村上春樹の『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』、
村上龍の『69』、金城一紀の『GO』といった青春小説が好きなのだけど、
石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』をおもしろく読んでいた時に、
ふとその限界を感じてしまったときがありました。
青春小説では青春小説ゆえに若者ならではのまっすぐな感じや、瑞々しさ、不完全さを描くのだけど、
現代を舞台にすると彼らがまっすぐであるための目的を持たせるのが難しいと思ったのです。
だからどちらかというと『青が散る』や『風の歌を聴け 』『69』は
若者特有のもやもやした感じがメインでした。
そして、『しゃべれどもしゃべれども』や『GO』は目的は持っているのだけど、
主人公がもつ特異性(落語や在日というアイデンティティ)があって成立する青春でした。
ぼくは上に挙げた本は全部大好きだし、どれも愛しているのだけど、
もっと普通の若者が生きていく青春小説を読みたいと思ったのです。
そんなときに出会ったのが宮本昌孝さんの『藩校早春賦 』(集英社文庫) でした。
『藩校早春賦 』はスーパーヒーローではない江戸時代の普通の若者たちが
悩んだり笑ったり、でもまっすぐに生きようとしていました。
今なら清廉な若者自体が不自然に見えてしまうけど、
江戸後期の彼ら若者たちはそう生きることが当たり前なのです。
それがすごく自然に描かれていて、ぼくもそのまま読むことができた。
内容はほとんど忘れてしまったのだけれど、
「真っ当は青春小説はここにあるじゃないか!」ってすごく驚いた。
現代では描きづらい青春や恋愛や理想や正義を
時代小説は正面から描けるじゃないか!って目からウロコが落ちました。
何かいい青春小説ないかな?とお探しの方にぜひおすすめしたいです。