ハジマリノウタ【初回生産限定盤】
(既に熱い称賛のレビューが沢山あると思いますが)シングルも勿論というか良いのですが、それよりも何よりもアルバム曲のクオリティが非常に高いです。
「ハジマリノウタ〜遠い空澄んで〜」で始まり「明日へ向かう帰り道」で締めくくる訳ですが、それまで退屈な曲は皆無と言ってよいほど、何度でも通して聴きたくなる名盤です。
特に「真昼の月」「秋桜」「てのひらの音」は個人的に鳥肌が立つ程お気に入りの名曲となりました。
「今、時代はいきものがかり」というのを強く感じさせるほど感銘を受けた作品です。
個人的にいきものがかりのアルバムの中でもイチオシ。
後に出したベスト盤と比較しても遜色ない素晴らしい出来で大満足。
気まずい二人 (角川文庫)
最初に作者がこの本の使い方として1、対談集として楽しむ 2、戯曲集として楽しむ 3、HOW TO本として活用する と挙げているが、私は2(戯曲集)としてレビューする。理由は個人的な事も含めて話さなくならなきゃいけなく、長くなるから割愛。・・・いや、少し書くか。
これは「実際にあった」事を(わざわざ)戯曲化して書籍にした、というのが一番しっくりくる。3のHOW TO本として〜というのはたぶんギリギリなジョークだ。読み方によってはそう言えなくもないけど。1の対談集として、となると、たぶんこの作者はもっと上手く書ける気がする。
作者の文才をどうこう言いたくないが、戯曲としてはかなり良質な作品。
死がふたりを分かつまで 4 (ヤングガンガンコミックス)
4巻のあらすじ:
井川の提案で遥は中学校に通うことに。
これというのも、思春期の大事な時期に学校すらまともに通えないのは不憫だろうという思いから。
そして、戸籍を筆頭に身分の偽装やら何やらの井川の工作と護による護身面でのサポートもあり、問題なく登校初日を終えた遥。
しかし護たちがそうこうしている裏で、元ガルボア大使館員エジーの雇った暗殺者“ファング”の網が着々と張られていた。
といったわけで、井川ちんの厚意で遥は学校に。
護も協力的だし、言うまでもなく遥を案じているシエラは元より彼らも彼らなりに遥への気遣いはあるようです。
ちなみに、今のところは学校で不都合が起きたりトラブったりはなく、学校生活でのイベントは特になし。
まあ、4巻では登校初日が済んだだけなんで当然といえば当然。
学校での厄介事は起こらないわけではなくまだ起きてないだけであって、今後不可避のものとして起こりそう。
(遥には気の毒ですね…)
それよりも今回は“ファング”とのファーストコンタクトが最大のポイント。
「斬鉄剣(違)でも容易に切断できない硬度」「ハイテクを駆使した“護の目”には映らない」「その上ほぼ無音での動作を誇る」斬れない・視えない・聴こえないという天敵との対決が、巻のうしろ半分を使ってたっぷりと描かれます。
しかもこの話は次巻にも続くため「うひょー手に汗握る展開がまだまだ続くよぉー」という感じです。
尚、源田さんの方も地道な捜査活動を通して色々と“アタリ”をつけ始めています。
いずれ尻尾を掴まれることがあるのかも。
そういえば、3巻の最後の方で件のネットワークにおけるBLADEの最終評価が、賛成的なものより否定的なものが多かった伏線に関しては一切言及がなかったです。
この辺りも気になるところですねー。
死がふたりを分かつまで 6 (6) (ヤングガンガンコミックス)
キャラクター設定といい、舞台設定といい、そしてストーリー展開といい、なにしろ原作者のセンスの良さが際立っている作品である。たかしげ氏の作品にハズレはないと思うが、それにしてもこの作品は大当たりだと感じるのである。
作画も、この世界観にマッチしたハードボイルド&萌えの二重奏だ。
題名自体は、なにか読むのにこそばゆい恥じらいを感じるかも知れない。「死がふたりを分かつまで」はは、恥ずかしい。しかし、読後にあらためて表紙を眺めて題名を見つめると、なるほど、この題以外考えられないな、と思わせる。
この作品を手に取った人は幸福である。その僥倖を、みなさんと分かち合いたいものだ。