Gazeuse
もとより根っからのジャズ・ファンだったのに、このバンドのアルバムをほとんど持っているのは、やはり境界線を越えた天才ホールズワースという存在があったお陰だろう。本当に感謝している。ゴングは一般的にデビッド・アレンの「カマンベール・エレクトリック」もしくはラジオノーム3部作が極めつけで、音楽的にもそちらの方が圧倒的に面白いと思うが、洗練されたフュージョン化に向かいだした「シャマール」以降の作品は別働隊のピエール・モランズ・ゴングの諸作も含めていずれもフュージョン・ファン必聴の作品ばかりだ。硬質でクールな響きはアメリカのフュージョンに慣れた耳には新鮮な響きとなって届くであろう。中でもこの作品はホールズワースが初ソロ・アルバム(CTI)で演奏したオリジナル2曲を提供、ゴング独特のパーカッシブなアレンジでカラフルな演奏として蘇った。アメリカのジャズばかり聞いている方々にも是非、一度は聞いてもらいたい作品だ。
GONG(ゴング)格闘技 2012年7月号
DREAMの日本人ファイターが日本で試合出来るのは大晦日しかないのか?UFCやストライクフォースで試合出来たら良いけど試合環境の悪い海外の団体に参戦して無惨に負ける日本人ファイターは見たくない笹原氏もさいたまスーパーアリーナより小さな会場で良いからDREAMを開催してほしいです。IGFとはプロレスをやらないでほしい。総合格闘技ルールの対抗戦なら良いですが。
You (Radio Gnome Invisible, Pt. 3) (CCCD)
74年発表の6作目。ゴングの代表作であり、ラジオ・ノーム・インヴィジブル三部作の完結編でもある。本作の後、中心人物のアレンとジリ・スミスが脱退するために実質的なゴングは本作で一時凍結となったと見ても良い(ゴングは演奏メンバーによって継続されていくが・・・)。本作の後、スティーヴ・ヒレッジ(g) もティム・ブレイク(syn) も脱退してしまうが、彼らと後のゴングを率いる技術屋のマイク・ハウレット(b) やピエール・ムーラン(dr) とコンセプト・メーカー/ストーリー・テラーであったアレン&スミスが融合した本作の魅力は言葉では表せ切れないものがある。何にしてもゴングとしては変革期、最大の節目になった作品であり、代表曲の5.を収録しているなど、あらゆる意味で重要な作品である。その5.はティムがいてこそ出来上がったタンジェリン・ドリーム的な美しい曲 (後半はクリアライト的なジャズ・ロックとなる) であり、本作以降では全く見られなくタイプの曲である。このような曲と従来のヒッピー・カルチャー的(チンドン屋的?)な楽しい曲、そして後の演奏主体の曲が共存した本作は、やや難解なイメージもあるが、とりとめがないようで全体としては非常にうまく融合、共存しており、トータル的なおもしろさは他の諸作を凌いでいると思う。