セーラの強さに感服、そしてフィナーレおすすめ度
★★★★★
日本アニメーションの85年の作品です。
原作も読んでいますが、やはりというか日本アニメーションは歴史背景やアレンジがうまく、幼少期は毎週欠かさず見ました。
中でも小公女セーラは子供が見るにはあまりに悲惨すぎるセーラの置かれた状況に泣けてくるものがあります。
ラビニアたちが脅かして不幸にも納屋が火事で焼け、それはセーラの責任にされ、ミンチン女学院を追い出されます。これはVol.10での話ですが、その後ピーターの家で過ごしつつ寒いロンドンの街中でマッチ売りをしている姿は本当に可愛そうです。
作品としては少々いじめすぎじゃないかという顰蹙もありますが、Vol.11はクリスフォード氏がセーラを見つけ、急展開する見ごたえあるところです。
Vol.10、11と続けて見ると感動的かもしれません。
それ以前のは可愛そう過ぎて見るのが辛いかも。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。非常に洗練された魅力的なものになっていると思います。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
大富豪の父を持つセーラ・クルーは、ロンドンの寄宿学校ミンチン女学院に特別寄宿生として入学する。友達もでき、幸せな日々を送っていたがそれもつかの間。11歳の誕生日に、父の死と破産を知らされる。悲しみにひたる暇もなく、その日からセーラは、小間使いとして屋根裏の狭い部屋で暮らすことになるのだった…。バーネットの原作をアニメ化した、1985年放送、11本目の「世界名作劇場」。
「名作」シリーズの主人公はそれぞれにさまざまな苦難に直面するが、「一番つらい目にあった主人公は誰?」と聞かれれば、多くの人が本作の主人公セーラを思い出すのではないだろうか。食事すらろくに与えられずにこき使われ、ミンチン院長や元クラスメートのラビニアにはねちっこくいじめられ、たまに味方になってくれる人はそろって立場が弱い人ばかり。しまいには雪の日に学院を追い出され、マッチ売りまでする羽目に。救いのないことこの上ないのだが、それでもセーラは優しさと誇りを失わない。ある意味、「名作」シリーズ中もっとも強靭な精神力を持った主人公と言えるかもしれない。全体を通して、見る側を決して安心させず、しかし絶望もさせない効果的な構成が際立っている。セーラがお金持ちに戻るラストは、本当にほっとするし、痛快だ。
ちなみに、これまた壮絶なしごきに耐えるヒロインで一世を風靡したドラマ「おしん」の放送が1983~84年。もしかしたらこの「セーラ」は、「世界名作劇場版おしん」ということで企画されたのではないか…と思うんですが、どうでしょう。(安川正吾)