アニメ版鋼の錬金術師(後半)の匂いを感じますおすすめ度
★★★★☆
描きたい物の根っこ、方向性、ギミックといったいろいろな部分に
アニメ版鋼の錬金術師(後半)の匂いを感じます。
(マネっこだ、なんて事が言いたいのではありません)
會川昇氏はアニメ版「鋼の錬金術師」にも参加しており
後半の大胆な改変は賛否両論あるところですが
アニメ版におけるホムンクルスの設定などは興味深く、
そこに込められた意図はこの「天保異聞 妖奇士」で
描こうとしているものと重なって見えます。
テーマ自体にはなかなか深みがあるのですが
自らも深く悩む主人公が、他人に対しては
案外あっさりと正論で説教できてしまうのがいまいち不満(特に序盤)
「自分を棚に上げて」という意味ではなく
悩む姿と、立て板に水で正論を述べる姿が剥離して見えてしまう。
意地悪く言ってしまえば、時間短縮の為に
描きたい主題を主人公に言葉で説明させているように感じる。
主人公の往壓が39才だと知ってびっくり。
このビジュアルじゃ20代前半くらいにしか見えない。
現状でも一般受けしにくいキャラクターデザインだとは思うが
39才という年齢と性格、背負った過去、そして作品の内容を考えれば
もっとオッサン顔にして欲しかった。
醜に見る美しさ。おすすめ度
★★★★★
本当の意味の「美しい」とはこのことだろう。
奇異でファンタジー的なオリジナル設定と、忠実に再現された史実を上手く織り交ぜている。
主人公が波瀾万丈な39歳ということもあり、セリフの一つ一つに独特の重みを感じる。
ヒロインと同年代の私にとっては、ハッとさせられる現実的な言葉も多い。
江戸時代の庶民の生活や風俗、役人たちの様々な心情・事情などをリアルに描いており、まさに「作品」と呼ぶに相応しいアニメ。
面白い!おすすめ度
★★★★★
最近アニメを見ていなかったけど、これにははまりました!
時代考証や設定がしっかりしていて、各キャラクターが魅力的。背景もきれい!
河鍋暁斎の絵画が好きなのですが、彼も旧名狂斎少年でご出演されています。
登場人物たちがいろいろな事情をかかえて生きているのが興味深いです。主人公が人間的に弱いところが、なんか良いなあ。ストーリーや言ってることも、考えさせられることが多いです。
大人向き?おすすめ度
★★★★★
このアニメ、見た目の絵柄より内容はとてもハードになっていると思います。主人公の年齢や設定はあの時間帯のアニメの主人公としては、まずありえなかったし。他の登場人物も一癖ありそうな連中ばかりです。ストーリーはとても面白いですが、子供が見ても伝わらないものが多いと思います。主人公が39歳と大人の男なので、子供が見るアニメの主人公としては感情移入しづらいかと思います。このアニメの一番のミスは放送する時間帯ではないでしょうか?好き嫌いは別れますが、私はこの作品とても好きです。打ち切りではなく、深夜枠に時間帯変更だったらいいのに・・・
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
黒船ペリーの来航のちょうど10年前、最後の江戸時代と呼ばれる天保14年。異界からやってくるといわれる妖夷を人知れず退治する奇士と呼ばれる部隊が幕府の配下に結成されていた――。主人公・竜導往壓はかつては侍だったが、異界の力に触れた恐怖から、逃亡している人物。彼が奇士となり、ふたたび人生に立ち向かうまでを、丹念に描いているのが、このDVD第1巻。当時の江戸風俗を緻密に描いているため、湯屋(お風呂屋)の光景や商店街の賑わいといった、江戸の日常を垣間見ることができる。往壓の必殺技は、漢字から力を取り出す「漢神」という能力。言葉や漢字のなりたちを知ることもできて、ちょっとお勉強にもなる、“脳を鍛える”伝奇アクションだ。(志田英邦)