やさしさにつつまれたなら・・・・おすすめ度
★★★★★
作者の一貫したやさしい視点で描かれた、とても好感のもてる作品です。
主人公「ミヨリ」と「森」の関係、魅力をもった森の妖精たち。すべてが事細かに配慮されながら、描かれています。
メインテーマの自然(森)の大切さ大事さだけでなく、そこに住む人と森との共生のあり方までもさりげなく提言しています。
すさんだ家族環境におかれたミヨリの閉ざされた心が、環境の変化により氷解していきつつ、自我を掴んでいく姿に感動しました。それでも少し不安を抱く人間らしい揺らぎの一部を持っていることも、また共感を抱かせてくれます。
こどもからおとなまで、幅広い世代で読んで感動できる、お勧めの一冊です。
余談ですが、泉の妖精は同作者の「クーの世界」でもちょっとした役で出演していますよ。
宮崎アニメの彼方におすすめ度
★★★★★
父母の離婚が原因で、田舎に引っ越して来た美少女ミヨリ。森の奥で、不思議な精霊たちに出会います。村はダムの工事で、水没しようとしていました。森と仲間たちを守るために、彼女の大冒険が始まります。少女の意識を忠実に甘美に、男性にも分かるように、的確にたどれる作家、小田ひで次。少女の心のさやぎを、森の情景とともに、繊細に緻密に描きだします。ミヨリは、もうひとりのサツキや千尋でもあります。宮崎アニメが語り尽くせなかった、森のいのちを語り継ぎます。反対ではありません。静かな賛成意見です。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
。他の方がコメントされているとおり、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。