30%の幸せおすすめ度
★★★★★
読み終わった最初の感想は「人の人生は全てドラマである」ということ。
何か突飛な状況を物語りにしているわけでもなく、ただ普通の生活の中で見つけられる小さな幸せを丁寧に拾い上げた印象を受けました。
だから、恐らく誰が読んでもその「幸せ」には共感できる部分があるのではないかと思います。
特に「パズルのかけら」は(もう1人の方もコメントされていましたが)私自身が一人っ子であることもあり、一人娘と彼女を送り出す両親の物語には共感するところも多くありました。
是非、内海ワールドを覗いてみてはいかがでしょうか?おススメの作品です。
30%以上の幸せおすすめ度
★★★★★
この作者のファンになって何年になるでしょう。
直木賞候補(確か2年連続)になるずっと以前からです。
作風に、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。でも、安心して暖かい気持ちになれる内海作品、特に「人びとシリーズ」は、広大な読書世界に、きっと必要な場所なのだと思います。内海氏のハートウォーミングな短編は平易だが深いのです。
会社の後輩は「パズルのかけら」に涙し、もうひとりの後輩は一気に読み進み、やはり涙があふれて、一時中断を余儀なくされた・・・と。悲しい涙、寂しい涙はありません。暖かさ、優しさからこみあげてくるものです。
私は帯の文章「あとがきより」に目頭が熱くなり、最初に「あとがき」を読みました。内海氏の周到な短編作法が垣間見られる素敵な「あとがき」に、やはり涙がわきました。
各作品はこれまでのベスト20で、既読です。でも、読めば、改めて同じ感動を、あるいは新たな発見による違った感動をおぼえます。朗読したくなるような文章で綴られた、20の人生・・・そこに立ち寄り、30%以上の幸せを感じた一冊です。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
ホント満点を付けても良い出来です。