主人公達と島田荘司氏はほぼ同年代という設定おすすめ度
★★★★★
この作品は島田氏の実質的第一作であります。
主人公の荒々しさと若さは、まるで氏のそれがそのまま文章に叩きつけられているようです。
ミステリー要素もさることながら、あふれ出す青春小説的魅力が
島田氏の作品のなかでも特に人気がある要因かと思われます。
余談ですが、作中で触れられているアルバム「The Incredible Jazz Guitar」は全くのジャズ素人の私でも気軽に聞ける、お勧めの作品です。
やや強引過ぎる展開?おすすめ度
★★★☆☆
確かに評判にあるようにストーリーは面白く、しかも一気に読みました。
しかし!いくら荒唐無稽な展開が許される推理小説とはいっても、さすがに強引過ぎるというか無理があるという感は否めません。
さらに言わせていただければ、良子の人物像があまりにもティピカル(ミニスカートをはいていてちょっと生活が乱れているように見えるけれど、実は心の中は純粋で清純、生い立ちに不幸の影……)なので、女性の私としては「やれやれ」という感じもしました。
ただ、御手洗潔は非常に魅力的に描かれていて、ちょっと「グッ」ときてしまいました。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!