アニメ、映画サントラで大活躍、川井憲次の名盤!おすすめ度
★★★★☆
押井守監督や中田秀夫監督の作品の音楽で知られる、日本を代表する映像音楽作家、川井憲次。
その天才ぶりは、いまや日本だけにとどまらず、フランス映画や、韓国映画の音楽をも手掛けるほど。
「鉄コミュニケイション オリジナルサウンドトラック」は、川井憲次独特の音楽世界を見事に創り上げた作品で、曲数も38曲と多数収録し、シリアスな楽曲からコミカルな楽曲まで、実に多彩な音楽世界が表現されている。
このサントラで注目すべき点といえば、彼の担当するサントラとしては珍しく、オープニングテーマ(主題歌)とエンディングテーマ(終わりに流れる歌)の作曲をしているのと、しかもその2曲はいつもなら川井さん自らアレンジをするところを、他の作曲家がおこなっているではないか!これは、川井ファンには是非聴いていただきたいところ。
歌詞カードには、楽曲本編使用一覧が、4ページをそのまんま使った大スクロール画面で掲載されており、どの曲が何話で使用されたかチェック出来る様になっている。
個人的にお薦めの楽曲は、11曲目に収録されている「出会い」と15曲目の「ひとりぼっちのハルカ」で、どちらも、言わずと知れたギタリスト川井憲次自らアコースティックギターをにぎり、華麗なメロディを歌わせている。また川井の代表作「機動警察パトレイバー」を彷彿とさせる、「エピローグ~時空を越えて」(36曲目に収録)も聴き逃せない。
屈指のメロディーメーカーといわれ、アニメサントラ界の王道を行く川井憲次の魅力の秘密を知ることの出来る作品といってもよいでしょう。