貧民窟にすむ萌えキャラ達のお話おすすめ度
★★★★☆
読んだ第一印象は、いしいひさいちの「バイトくん」の萌えキャラ版かな、と・・
ある安アパートに住む貧しい住民達の怠惰な日常、ということで共通する面白さ持っています。
もっとも、こちらは4人中3人がかわいい女性キャラとなっているのが現代的ですね。
全員を女性とせずに、1人を男性(それも読者想定層に近い年齢・外見を持つ萌えないキャラ)にしたところに作者の上手さを感じます。
読者がこの男性キャラ(松吉さん)に自己投影することで、この世界に入りこみやすくなっています。
この松吉さん、適度に3人の女性住民とは仲良くするものの、やはり女性陣からは一線を引かれた対応をされている(押しくら饅頭でのけ者にされたり、鬼ごっこをしていたら誰かから通報されたり、節々のイベントで誘われなかったり誘われても仕方なくだったり・・)というところが、よくある「ハーレム系萌え作品」とは違い、現実的で良いです。
サエとゆるめは彼氏がいないことを気にしてますが、当然に松吉は眼中にもないところもまた、リアルでいいです。
サエは「メガネ・ロングヘアでカッコよさげなのに、私生活はだらしない」とベタなお姉さん系キャラですが、やはり良いですな。
くみも「いつもニコニコ、包容力がありそうに見せかけて天然ボケ」とやはりベタですが良いですな。
主人公のゆるめは無個性、かな。作者は松吉とゆるめ、どちらでも読者が自己投影できるようにしたのかもしれない。・・・最近は男性読者向けの作品でも美少女変身願望を満たすべくヒロインに自己投影させる作品が増えているし・・らきすたとか。
といいつつ、周りが個性のあるキャラとなると主人公とはこのように無個性となるべき宿命を負っているのかもしれない。どうでもいいけど。
最近の四コマと昔の四コマを足して二で割った感じおすすめ度
★★★★☆
昨今の女の子まみれの四コマと、植田まさし的な旧来の四コマ漫画を足して二で割ったような印象でした。
タイトル通り、中身はゆるいです。お前らそれでいいのかってぐらいゆるゆるです。なにしろ明確な突っ込み役がいないぐらいですから。ボケもネタも突っ込みも、全てがふにゃっと溶けていきます。
何も考えず、ただぐでーっと時間を浪費したい時とかに読むといいんじゃないでしょうか。多分キャラに感情移入できるでしょう。
しかし登校に馬を使うって、ゆるめはどんな田舎から上京してきたんだよw
癒しだね
おすすめ度 ★★★★★
難しい事は考えずに、ゆるーくなりたい時はお奨めです。
絵もキレイだし、悪くないです。