漫画入りのエッセイと言う感じなのだが、その内容たるや実に濃い。こういうプライベートな悩みをちゃんと読者にオープンにしてその悩みにこれだけ正面から向き合った藤野さんってスゴイと思う。そして藤野さんの考えた「自分なりの答え」をまた別の切り口から問題を再構築する西研さん、もうここまでくるとカッコ良過ぎである。20代の頃、目の前に西研がいたら私はかなりの時間を有効に使えたのではないかと思うほどだ。西研の本は何冊か読んだことはあったが、これを機に手に入る全ての本を読もうと思う。そして、私も自分の悩みに対峙してみたいと思う。西研の考え方を「例題」として。
ぶつける場所がない自分のいらだちをおすすめ度
★★★★★
つらいつらい出来事を、聞いてくれそうな人を探して、聞いてもらったとしても、やっぱりそれは一時しのぎ。自分自身で納得しなきゃまた不安になって、何度もなぐさめてもらわなきゃいけない。でもこの本を読んで、つらいけれど、自分の気持ちをひとつずつ、ときほぐして、考えて言葉をあてはめていけば、ホントに少しずつだけど、楽になる。そして、もう一度本を読むと、悩んでた時に理解できなかった部分が、すこしすっと心に入ってくる。くりかえすうちに、だんだん楽になってくる。書いてある事は変わらないけど、自分が変わっていくから、読み応えがかわります。奥が深いけど、さらりと何度も読める、とっても素敵な本です。
悩みにも筋があるのね。おすすめ度
★★★★★
苦しい時ってなんとなく重圧を感じていたりもやもやしたり、原因も分からないまま悩んでることって多いですよね。深く考えるどころかその苦しみから目を背けようとしたり。でもそれじゃ根本的な解決にはならないってことこの一冊を読むとすごく良く分かりました。悩みには真正面から向かい合うこと。そしてそのルーツを探り当てること。そうすればとても楽になる。この本のタイトルは伊達じゃないよ。悩みのない方でも、「こんな小さなことで悩む人もいるんだ」って分かるだけでも収穫あるかも。
悩める女子必読の一冊!
おすすめ度 ★★★★★
たとえば「学生時代はあんなにすきだった友達なのにあるときから嫌いになってしまったかもしれない」「人は顔じゃないと建前で言っていても、相手の外見で態度を変えてしまった」「他人が「面白い人ね」というので落ち込んだときでもついはしゃいだふりをしてしまう」…こういったありがちな、悩みと呼ぶかどうかさえ微妙な{?}を藤野さんが自分の体験をもとに深く考え込み、それにたいして哲学者の西先生が考え方のヒントみたいなコメントを添えてくれてます。「何でこんなことで悩むんだ?」の「なんで」の部分を掘り下げてみませんか?