傑作!!愛すべきダメ人間!!おすすめ度
★★★★★
登場人物が、全員ダメダメキャラなところがこの作品の最大の魅力☆☆☆
うまく生きられない、輝けない、しょうもな〜い三人が、滅茶苦茶やりながらも最後にわずか〜な光を放つから、見終わったあとなぜだか心ポカポカ暖まっちゃいます。
さらに注目したいのが、続々登場するヘンテコな脇役たち。他の映画になら登場できなそうなほどヘンテコリンなんだけど、なんか妙にリアルでもあり、「ああ、こういうやついるんだよなぁ〜」って思わず笑っちゃいます。しかも、あの若松孝二が、「ベーブルース」と自称するヒッピーみたいな役で出てます!!
青春時代に輝けなかったヒト、
中高生の時に人生の頂点に立ち、今や・・・ってゆうヒト、
そんなひとたちにはとっても浸みる映画であります。
不条理な青春映画
おすすめ度 ★★★★☆
フリーターでダメ男の難波が、将来がみえない人生に戸惑いつつも何もできず、ただただ日々を過ごしてゆく。そんな彼の生活に入り込んだエイコが彼の平坦な人生を振り回し、乱してゆく。そんな彼女と共にあることが難波にとっては救いなのだろう...。
高校時代の夢に引きずられ、時間が止まったままの難波。大人になりきれないオトナの物語。出てくる人間はみんなダメ人間ばっかり。それはいいんだけど、残念ながら主人公のことを共感どころか理解できない。
また、映画としての面白さとは別に、現実感と不条理な状況があまりに乖離しすぎていると感じたのは私だけではないと思います。その意味ではファンジーとして成立していない。
とはいうものの、うまく表現できないけど面白い映画であることは間違いない。(苦笑)
若松孝二監督がベーブルースが日本に来た時に作った子供(?)と、まことしやかにウワサされている、というか自分で言っている酔いどれオヤジを怪演しています。彼だけがファンタジーの世界に生きていたね。