ただの「診療報酬解説書」ではありません。その理由（ワケ）は？・・・・
おすすめ度 ★★★★★
医療従事者の一員としてMRも診療報酬制度をある程度は理解する必要があるかと思います。
しかしその診療報酬制度はとても膨大、複雑かつ難解で、
多忙なMRにとってはすべてを把握するのはとても困難なのが現実でしょう。
本書はこのたび改正された診療報酬制度の中で、
MRにとって特に知っておいた方が良いと思われるテーマや項目をピックアップして、
シンプルかつ理解しやすい文章で解説されています。
そして本著が、単なる「解説書」にとどまらないと感じるのは、
医療行政の方向性や医療が現在抱えている課題といった観点から、
それぞれの改訂点がどのような意味を持つかについても述べられていることでしょう。
その意味では医療の将来がどのように展開していくかを考えるのにも大変参考になる内容です。
吾輩は実際著者にお会いしたことがあるのですが、お二方ともかなりクレバーな方々です。
が、同時にとても温和でソフトなお人柄をお持ちの方々でもおられます。
医療を語る時は「鋭さ」と「温かさ」との両立が必要かと思いますが、
このお二人だからこそこの好著が完成出来たのでしょう。
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