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丸岡いずみ 仕事休んでうつ地獄に行ってきた

丸岡いずみは徳島県出身、関学卒、北海道で女子アナ、その後、報道キャスターを経て、中途入社で日本テレビの報道キャスターへ。その後ディレクターやアシスタントプロデューサーへ。忙しい中会社の制度を使って早稲田大学院で修士号を取得。夜討ち朝駆けの警察記者になり、夜中の2時に八王子の殺人現場へ行き、コンビニ弁当を立ち食いするような日々を過ごしたこともある女傑。前向きな性格で、仕事には情熱的に取り組み睡眠不足もへっちゃらで、学生時代から色んなスポーツを楽しみ、社会人になってからもゴルフが趣味だった明るく、能天気で、運動大好きな性格。就職氷河期に複数業種の合計4社の内定を得たことからも、日本テレビに普通に中途入社できたこともいかにもどの企業も「ぜひともうちに欲しい人材だ」と思えるような人です。40歳まで人生の成功者として走り続けてたし挫折体験も何度も乗り越えて来た。それがうつ????自殺未遂?精神科入院?と言うのが彼女が書いた理由だと言う。実際、彼女自身何度も何度も書いてる「うつは○な病気」とか「○な人がなる(△の人はならない)」とか「うつは負け組じゃないか」と言う記述は彼女自身が強く感じてたこと、そして自分がうつになって闘病することになった時やその後で強く感じた偏見や差別だ。そして専門家じゃない彼女のような「一応は会社員だった素人」が書く必要性を感じたのだと言う。彼女の感じた「必要性」は僕は確実にあると思う。偏見は多いし、ネットを中心に「新型うつのアリナシ問題」や「生活保護費問題」など、本来の病気とは関係ない部分がクローズアップされがち。「そうじゃなくてすごく苦しい病気なんだよ」「誰でも簡単になる病気なんだよ」と言うことを素直に書いたことがとても重要だと思う。言う方は「うつは甘え」と言うのはすぐだけど、言われた方は物凄く重たい。ただあなたにはそれが分からないのでしょう?と言うこと。丸岡いずみ自身も実は分からなかった。自身がうつ病を患った後に、10年以上前に取材をしたひきこもりの少女に自分の価値観を押し付けていたこと、相手の心情を真に理解できていなかったことを謝罪しています(それが出来る事が彼女の良さなんでしょうが)。「震災で数週間に渡り、睡眠時間を削り、緊張した現場で損壊した酷い死体を見て過ごしたことがうつ病の原因」と書かれてるが、もちろん実際はそれだけではない事がニュアンスで書かれている。その時点(元気そうに見える時点)で丸岡いずみは十分に疲弊してた。それは彼女も、彼女の上司も、対談経験のあった医師の鎌田實諏訪中央病院院長も気付けなかった。彼女はそういう生活を望んでやってたし、上司もパワハラをやってたわけではないと書かれてる。でも彼女はうつになった・・・だからうつの事を打ち明けたら「周りはみんなびっくりした」わけだ。他に著名な精神科医である野村総一郎防衛医科大学院長との対談もあります。全体的にうつや精神病について平易に書かれており、初心者には読み易い。予防やうつ者に対する対応法も書かれてます。東京での初診では「自律神経失調症」と診断されたこと、いとこの内科「医」が北海道旅行に連れ出せば良くなると思ってたらむしろ悪くなった事実など今のうつを取り巻く状況や医師サイドの問題点も書かれてます(医者が悪い、環境が悪いと言うのではなくそういう部分がありましたよ、と言うこと)。鎌田實医師も対談で極貧の中で勉強して医師になり「自分は特別に強い」と思って院長にまでなった鎌田實が48歳で突然パニック障害になったことも書かれてます。こういう本ってどっちか言うと「一線を引いてる」人が好んで読むんだと思うけれど、本当に読んで欲しいのは頑張ってる、頑張らなきゃいけないビジネスマンやビジネスウーマンだと思う。そういう人たちは、国や会社や上司が言うように、グローバル化だ、英語だ、競争だなんだかんだとせわしなく動き回ってる。中には高給を貰ったり、社内やメディアでチヤホヤされるような「人生の勝者じみた」人もたくさんいると思われる。僕らはそういう人をメディアなどで毎日見かけるわけだ。でも自分はちゃんとコントロール出来てるし、何より自分で望んだ仕事と生活だ。今が楽しいから・・・とそういう人は言うだろう。それが丸岡いずみの昨日の姿だった。そして丸岡いずみは文字通り死にかけたのだ。あなた方はそうなりたいのだろうか?彼女は両親や旦那さんのサポート、先生や薬との相性が良くて上手く回復したけれど、それでもテレビ復帰には1年もかかったし会社も退職することになった。うつは甘くないし、仕事や人間関係は大切だけれども文字通り命を捨てるほどの価値があるものなんだろうか?それが仮に「ババ抜き」だとしてもこれはリスクが高すぎる。大病した彼女は「自分の人生こそが1番大切だ」と断言してる。また(これはうつ者に多く見られることだけれど)回復してくる中で「本当に大切だと思える仲間や友達」を強く感じれたり、空気や動植物などの自然の大切さや素晴らしさに気付けたのだと言う。素敵な人と出会えて結婚でき、「病気だったからこそ彼の良さにも気付けた」とポジティブに考えるようになれてます。うつは最悪だと思うけれど、彼女が病気になって気付けた素晴らしいものもこのように多々あったようです。普通の人が「しんどい」と言いづらい時代。けどしんどい時はちゃんと「しんどい」と言おうね、「休もうね」と「そうしないと本当にマズいことになるぜ」と体を張って丸岡いずみは体験リポートしてくれたのだと思います。本当は当たり前のことなんだけれども、競争が激しくスピードめいっぱいの時代の中で大合唱されて兵隊さんがどんどん死んでいる。これは辞めなくちゃいけないよね、と彼女なりの意見なんだと思います。けっきょく国破れて山河ありじゃないですか。国が無くなっても、会社が無くなっても、仕事を失っても自分は在りますよ。でも自分が無くなったら本当におしまいじゃないですか。彼女は(うつになる前の時点で)「しんどいと言えば良かった」「休めばよかった」と言ってます。うつ病だから休むんじゃなく、人間が人間らしく働く、そして休む、遊ぶ、それが何よりも大事だよね、って。人それぞれが違うよね、(悩みなんかも)声に出して言うべきだよね、聞くべきだよねって。そういう風に書かれてます。こういう本が書かれると言うのはそうなってない現状があるのだと思います。彼女がきっかけにしろ、この国や社会を変えるのは僕ら自身なんじゃないでしょうか。これが真理なんじゃないでしょうか。経営者は怒るかもしれませんけど、あなたの命を文字通り失うだけの価値はあるんですか?本著はそれを問うてます。彼女に死の縁が伺えるだけあって、意外に深い本です。 仕事休んでうつ地獄に行ってきた 関連情報

丸岡いずみ 仕事休んでうつ地獄に行ってきた

うつを発症して20年闘病してきました。現在は、薬が合って元気ですが、薬が飲まないことは無理。減薬、断薬も無理。丸岡さんは、薬を飲まなかったから地獄を見た。薬を飲んだら数か月で改善。減薬にも成功。まさに軽度のうつであり、うつの人の中には薬を飲んでも何十年も苦しみ、体調が改善されず、好不調の波の中で過ごしている人がたくさんいます。この本を読んだ感想では、もしかしたら大変な思いをしたのかもしれませんが、それが薬を飲んだら劇的に改善したようにさらりと書かれています。正直、そんなもんだったの?と言いたくなる内容です。本当にうつで苦しんでいる人からすると勇気づけられるというよりは、軽くてよかったね。薬が合ってよかったね。とうらやましくなるような本です。実際はこんな甘いもんじゃないです。 仕事休んでうつ地獄に行ってきた 関連情報

丸岡いずみ ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

現在2度目のうつ病治療中。書店で本書を見つけ読みました。内容には非常に共感できました。うつ病の苦しさは本人にしか分らず第三者に説明するのは非常に難しいのですがこの漫画には非常に共感できる描写でうつ病に苦しむ主人公の姿が描かれていました。うつ病の治療は結構孤独な戦いです。妻に対して自分の苦しさを的確に伝えられず一人悶々と苦しんでおりました。幸いに現在は快方に向かっておりますが病状が重い時に妻にこの本を読んでもらいたかったと思いました。うつ病になる過程、発症の時、症状の変動、とめどなく襲ってくる絶望感など非常にリアルに描かれていると思います。うつ病とはどんなものなのか、うつ病になった事の無い人がうつ病というものを少しでも患者と同じ視点で感じる事ができるのではないでしょうか。自分もうつ病に関する本はたくさん読みましたがこの本ほどうつ病という病気の様を理解できる本はないと思いました。家族または友人がうつ病になった場合この本を読む事により本人の苦しさを少しは理解してあげられる事ができるのではないでしょうか。そしてまた、ひとつの漫画としてみても面白い作品です。この本を通じてうつ病に対する理解が進み、社会も患者もうつ病に対して今までと違った認識で状況が好転していく様な希望を感じる一冊でした。 ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) 関連情報



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