イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
命をかけた不倫。その背景にある民族の対立。ロードショウを観た時点ではいまひとつ感情移入できなかった部分にもすっぽりと入ってゆけるのは、自分自身が歳を重ね、なにがしかの経験を積んだからだろう。フィルム映像の美しさもとことん味わえる、間違いなく「映画」の逸品。
Winners ~アカデミー賞で聴くクラシック (最優秀作品賞)
映画音楽というのは、その音楽と共に映画のワンシーンが思い出されるものです。このCDを聴いていると「あー、イイな~」と目を閉じて、その映画のシーンを思い出します。残念ながら、いくつかの未だ見ていない映画については、あまりピンときませんでした。しかし、さすがはアカデミー賞受賞(ノミネート含む)作品に使われている音楽だけあります!その映画をしらなくても、音楽にかなり惹きこまれます☆☆☆
また、このCD付属の「解説書」はカナリお得モノです。映画評論家の西村雄一郎氏による解説、及びコメント→スゴイですよ!読まなきゃ損!!収録されている曲と映画の解説を読むと、曲をより深く楽しむ事が出来ます。それ以外にも、映画興行ランキングや年代別映画総論も面白いです。もの知りになれ、私もさながら映画解説者(笑)
しかし、何よりこのCDの良いところは、「沢山の映画を観たい!!!」という気持ちにさせてくれる事です。今年は時間を見つけて、このCDに収録されている曲が使われた映画を、一つ一つ観ていきたいですね☆
でもでも、折角なら2枚組にしてもっと沢山の楽曲を入れてもいいのではないでしょうかね???という事で、4☆です。
イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
ジュリエット・ビノシュ、クリスティン・スコット・トーマスの演技の上手さ
はもちろんですが、私は主演のレイフ・ファインズの演技と表情の上手さに感
動しました。
彼扮するアルマシーの、スコット・トーマス演じるキャサリンへの愛情が彼の
ひとつひとつの表情で読み取ることが出来、特にキャサリンが初めてアルマシ
ーに愛を告げた時の彼の男泣きシーンは世界中の観客の涙を誘うことと思いま
す。そしてそこからはもう涙を止めることは出来ないはず。
本当に最高の映画です。絶対期待を裏切ることはないでしょう。一度見れば何
度も繰り返し見てしまいます。そして一生心に残る一本になることは間違いあ
りません。
イングリッシュ・ペイシェント [DVD]
砂漠が舞台だから熱く燃え上がるのか?そういう一面もあると思いますが、
恋愛の相性は本人達でもわからない必然的なものです。その必然の出会いが起こってしまったのです。
映画の中では、女の方がその必然性を少しづつ積極的に意識していることが描写されますがほぼお互い同時ですね。ですから燃え上がる恋なんですよ。
それを監督は生き残った男の述懐という形で、うまくその全身やけどを負った男と看病する看護婦の関係、すなわち、現在の時間をつかって客観的に当事者に思い出させるのです。これが成功していると思います。
時間軸が揺れるんですが、その揺れ方が良い。どう良いのか?それは先に述べた客観性の付与にあるのです。砂漠での最後のシーンなんてむなしいけれど美しい、愛の完結でした。
シーンとすると看護婦とインド人兵士の恋愛の中でのブランコのシーンは秀逸です。この二つの愛はともに戦争によって成就できませんでした。その意味では反戦的メッセージでもあると思います。愛する形が美しい映画です。
イングリッシュ・ペイシェント オリジナル・サウンドトラック盤
壮大なスケールをもったアカデミー賞受賞作品のサントラにふさわしい
充実の一枚!オープニングの「The English Patient」から
まさに異国の雰囲気がたっぷり!と言ったメロディーが聞こえてくる。
時代を感じさせる「Cheek to Cheek」や、ピアノのメロディーが
何とも言えない「コンヴェント・ディ・サンタナ」。
そして何といっても極めつけはエンディングの「As Far as Florence」
だろう。それまでに聞いてきた26曲がここに全て集約され、一層胸を
しめつけてくれる。マールタのハミングが聞こえて、消えて、再び聞こえて
くるラストがたまらない・・・。