輝かしき日々
彼女がその表情をもっとも愛した時、つまるところ事実があらかじめ抱いた印象と一致した時、あるがままの神秘。
感情のひな型と、感じたいという欲求の間にある緊張。聴き手が自分自身に投影する個人的な願望と衝動の間にある緊張。
それが触れ合った時のひりひりさ、しかしそれでいてそこに冷たい距離が存在しないところが魅力だろう。
だからといってそれは調和や、ましてまとまりではなくて様々な網に分散させられてゆく。その網の目にはそれぞれ人がいる。
聴き手の反応があって初めて流動的に完成され続けてゆくんだ。
力強く圧倒的な描写力と、胸を衝くような繊細さ。その最終的には誰ひとりにもとどめを刺すことができない全神経がお人好しなナチュラルさ。
作品の活力はつまり安心できる無防備には違いないが、もはやそれが振り切れた時、本来誰によって知覚されたのか、というよりはむしろ、
誰によって体感されたものなのか分からなくなるという、その無軌道なのに素朴なカタルシス。だから安藤裕子は愛すべき幻想なんだよお。
まあそれはそれとして、「輝かしき日々」いいよ!神話だなあ。。開放的で誇らかにうたいあげるダイナミック領域によって忘我の境地。
つまり愛の世界へは何物にも邪魔されずに意のままに介入できるという神話なんだ(笑)。
「エルロイ」は繰り返し惹起される強迫観念的脅迫(笑)。電気グルーヴの元メンバー砂原良徳さんのリミックス。その思想として一歩先行く
先見の明ある思慮深さと、レトロポップな華やかさが奇妙に共存している独自の美的センス。。その世界観を敬愛して大ファンだという彼。
いや彼ってのは友達のことなんだけど(笑)、しかし彼こそが安藤裕子の音楽は執着度合が最高だよって強迫観念的に僕へお薦めしてきた
わけで、今もってあれはなんだったのかということがよくあったりするけど、まあそんな幻想の密閉容器のなかで隠れん坊みたいな鬼ごっこを
してたら今日も終わりだなあ。
Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2009年 08月号 (CD-ROM付き) [雑誌]
サンレコはもう10何年の愛読書ですが、、
電気時代からのファンだったので、久しぶりのまりんの記事、最近の動向が知れてよかった!
ソロになってからのテイストが一番好きで、今でも日本では最も好きなアーティストの一人です。
書店で逃してしまってもバックナンバーが買えるので嬉しいです。
Subliminal
去年、沈黙を破り発売された『No boys No cry』サウンドトラック。
そして同時に期待されたのは『完全なるオリジナルアルバム』そしてそのオリジナルアルバムの序章ともいえるシングル『subliminal』が発売された。。。
まず一曲目からして素晴らしい。ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・と、クリック音から始まる『The First Step』美しいシンセのメロディの『subliminal』とまさに『捨て曲がない』と言えるだろう。
そして砂原氏本人が『来年の1月までにアルバムを出す』と発言をしており、『このsubliminalはアルバム全体のごく一部』とも言っており、この曲の存在理由。そして砂原氏が訴えかけるテーマがわかるであろう。
SUNNY
何度も聴いて浮かんだイメージは温かで優しい中に力強さがあったりして
肩を貸してもらったような気分でほっこり頼れるアルバムw
楽しげな1.ALPHAに始まり12.SUNNY SIDE OF THE MOONは優しい朝が待っているよな感じで
ずっとこの気持ちと一緒に過ごしたくなる心地よさが詰まってる
今の気分の一歩先〜明るいところへ連れてってくれてます
CDアルバムならではのブックレットも◎デス!
liminal(初回限定盤)(DVD付)
砂原ファンで待望のアルバムでした。
しかもDVDつき。
曲はん〜、こう来たか。。。
悪くはないです。
良い方?
DVD はセンスの良さに期待大↑でしたが、PCがスタンバイ時に現れるPCに元々入ってるグラフィカルな映像みたいな感じでした。。。低予算だな〜って思ったのと、こんなもんかあ。って。
クラブのモニターみたいに部屋の上の方にテレビやモニターがあるお家なら何度流しても飽きないDVDかと思います。
でもDVDのプロモは2曲しかなく、もう1曲はライブなので。。。繰り返し流したいところですが、繰り返し流すならCDと同じ曲数欲しいところでした。
ファンだから甘め評価。って感じのアルバム。