源氏物語千年紀 Genji 【初回限定生産版】 第四巻 [DVD]
源氏物語のアニメ化
面白いのは原作の源氏と違って、源氏の男らしさとか、男の友情が印象深く描かれている。
男女の間柄も描かれているのだが、男から見た色事っぽい。
レビューを書かれた方も居るが、本当に天下を取るお武家に近い描写なのだ。
現に平安時代の藤原道長は「大鏡」によれば
行動そのものはお武家のような勇ましい方だった模様。
この作品の光源氏は女だけにかまけている男ではないな〜との背後がうかがえる。
ずばり、カッコイイ。
でもこの作風は癖があるので、割り切りの出来る方じゃないと受け入れなれないかな?
女の子が期待する源氏の世界とは、ずれているかも。
「あさきゆめみし」の作品化ではなくて良かった。
「あさき」の主題は源氏を象徴とした男性に女が振り回される悲哀なのだから。
この監督さんの作風には遭わなかったでしょう。
源氏物語 (英文・ウェーリー訳版) - The Tale of Genji
Arthur Waley訳の源氏物語は希代の名品である。千年の星霜を耐えて今日でも燦然と輝く源氏物語の慈愛と甘美な霊性の滴りをほぼ余すことなく表現されている。全編にわたり自然描写が優れているほか、ウェーリ独特の風味とコクが湛えられていて、藤壺中宮、若紫、六条御息所、夕顔の個性が読者にまるで現前しているかの錯覚を起こすほどである。
Myこれ!クション 田原俊彦ベスト
80年代のスーパーアイドル、TOSHIちゃんのヒットシングルばかり
が聞けるベスト盤がこの1枚で、特に初期の秀作がたくさん収められている
ところはイイ!!!
こういう歌は、きっと、後にも先にも「田原俊彦」という人しか歌えない
んだろうな、と思う。
私の一押しは、「恋=Do!」「悲しみTOO/2ヤング」。
少し哀愁を帯びたメロディーラインが俊ちゃんにはとても合っていた。
ただ、映画の主題歌ともなった「グッドラックLOVE」「ラブ・シュプール」「L・O・V・I・N・G」をはじめ、「ピエロ」のような名曲が未収録である
という点は非常に残念に思う。
2枚組でないため、曲数の制限があったのはわかるけれど、彼をよく知る
ファンには少し物足りなさを感じてしまうベストであるが、田原俊彦ヒット
全集、という意味では納得のベストかもしれない。
源氏物語(2巻組・英文・サイデンステッカー訳)―The Tale of Genji
翻訳は原文に忠実であるべきですが、逐語的に忠実でありさえすれば事足りるわけではありません。源氏物語を英訳するに当たり、サイデンステッカーは、うわべの忠実にとらわれることなく自由に訳しました。その結果、自然な英文に仕上がり、非常に読みやすい。その書き出しをウェイリーの訳と比べてみましょう。
(サイデンステッカー訳)
In a certain reign there was a lady not of the first rank whom the emperor loved more than any of the others.
(ウェイリー訳)
At the Court of an Emperor (he lived it matters not when) there was among the many gentlewomen of the Wardrobe and Chamber one, who though she was not of very high rank was favoured far beyond all the rest;...
ウェイリー訳は、逐語的正確性という翻訳の基本に則した古典的名訳ですが、英文としてすらすら読めるという点では、サイデンステッカー訳は出色の出来栄えだと思います。