セクシーボイスアンドロボBOX [DVD]
とにかく見てください!!!
何やらB級であやしげなタイトルだとか、作品紹介見て「漫画でスパイもの?子供じゃないんだから…」なんて思ってしまいがちですが、それは誤解です。確かに話の展開は非日常的で漫画チックですが、描かれているのはとても身近で誰もが共感できる、懐かしくて切ない人間ドラマばかりです。
泣けました。
最近すっかり映画界の花形になってしまった、松山ケンイチさん主演の作品にしては、内容も評判も地味かもしれませんが、私は「デスノート」よりも「デトロイト・メタル・シティ」よりもこの作品が好きになってしまいました。
それは松山さんが演じたキャラクターだからではなく、ドラマの内容が良かったからです。
もちろん、キャストも皆さん素晴らしかった。ドラマのテーマを余す所なく表現できる方達ばかりで、だからこそこんな素敵な作品に仕上がったのだと思います。
最終話、ニコとロボが離れてしまったのがとても切ない。
何があったわけでもない。会おうと思えばいつでも会えるのに、なぜか会わない。会えない。
出会いと別れは偶然であり必然でもあり…言葉にすればこんなにも陳腐だけど、本当にそうだと思うので胸が苦しくなります。
作品との出会いも同じですね。
正直、タイトルだけ見た私の感想は冒頭のとおりでした。つまらなそうだけど松ケンだし見ておくか、みたいな(笑)。「デスノート」でLにはまり、それがきっかけで松山ケンイチさんの出演作を追いかけてきて、こんな素晴らしい作品にめぐり会えるとは本当にラッキーでした。
でも、役者さんはいろんな役をこなしていくけど、同じ役にもう一度戻ることはできないんですよね。演じた時とは年齢も違えば体形も微妙に変わるし、第一人間としての経験や年輪が変わるのだから、完全に同じ役を同じように演じることはできないわけで…そう考えると、映画やドラマは一瞬の花火のようなものでしょうか。
生身の人間だから誰しも時とともに何かしら変わっていく。演じる側も見る側も。
もう、あのロボには二度と会えないのですね。
ロボに会いたいです。ロボをもっと見ていたかったな。
すいか シナリオBOOK
シナリオライターを目指しているので、この本を購入しました。ドラマも毎回楽しみにしていましたが、活字で読んで、さらに感動しました。このドラマが視聴率が低かったのが謎です。プロデューサーは、ドラマ製作部から外されちゃったらしいです。おかしいぞ、日本のテレビ業界! 読物としても楽しめる1冊だと思います。
『Q10』DVD-BOX
これは傑作です。
あっちゃん、見事に当たり役ではないでしょうか?
人生にどんな迷いが訪れても、今を大切に生きよう。って思えた。
いつか人生が終わる日まで、長い目で見たこれからに。
優しい一筋の光のような、そんな作品です。
二度寝で番茶
内容はエッセイだけど、実際は対談集か会話集とでもいうべきだろう。
木皿泉さんであるお二人(大福さんとかっぱさん)の、日々感じていることやそれぞれの子供時代や若き日のことが描かれている。
当然ながら、ドラマ制作にまつわる話も登場すれば、ドラマや脚本というものをどう考えているかがよく分かる。
『すいか』以降の作品を見てきたが、木皿さんの作品は、独特な世界観があって楽しい。難病物を含め、涙を誘う作品は多数あるが、木皿さんのように、日々の生活を描きながら、その素晴らしさや楽しさを感じさせてくれる作品はほとんどない。木皿さんが次々にそういった作品を生み出せることに不思議さを感じてきたが、本書を読むことで少しは理解できた気がする。
本書で描かれる脚本の執筆過程を見る限り、そんなに量産できないみたいである。ただ、私にとって、次回作が楽しみな唯一の脚本家なので、期待して待っていたい。
「セクシーボイスアンドロボ」オリジナル・サウンドトラック
(ドラマのサントラの範疇を超えた)音楽だけでももちろん素晴らしい。
「マックスロボのテーマ」のフルヴァージョンもありますし(笑)
聴いているとドラマ本編のいろんな好きだったセリフや名シーンがよみがえってきて、
心の中で泣いたり笑ったりしながら楽しめます。