投球革命 テッペン、取ります! (ベースボール・マガジン社新書)
今や日本を代表する投手となった楽天の岩隈久志投手。
東京の堀越高校から近鉄に2000年ドラフト5位指名され入団する。
同期に広島1位の河内貴哉投手と都内では並び称されていたが、向こうは同じ甲子園出場なしでも
「江夏以来」の3球団競合ということで注目も実力も天と地の差があった。
しかし入団3年目・4年目に連続して15勝を挙げてエース格にのし上がる。
そこに近鉄の身売り問題から球団消滅の危機に立たされる。
統合されたオリックス・バファローズではエースとして期待されるが、本人は愛着が持てず新球団の楽天でプレイすることになった。だが、楽天は選手のレベルが低くとても戦えるような有様ではなかった。
9勝15敗。これがエースとして期待された1年目の成績である。怪我で調子が上がらず、そんな中での無理を押しての投球ではどうにもならなかった。翌年に監督が野村監督に交代してからも状態は良くないまま。
そんな長いトンネルから抜け出したのは2008年。前年に手術を受けて肘が復活した。
これにより21勝4敗という驚異的な成績を残す。投手タイトルも最多勝・最優秀防御率・最高勝率の三冠王。
沢村賞・ベストナイン・MVPも獲得して完全復活を遂げた。
とにかく入団以来ジェットコースターのように成績が浮き沈みする岩隈投手。
いいときと悪い時の落差があまりにも激しいのです。
それがファンをやきもきさせる原因なのですが・・・大リーグ移籍がようやく叶いました。
憧れのメジャーのマウンドでぜひ躍動して欲しいものです。
プロ野球 戦力補強の通信簿 2000-2010
どれだけ大リーグにヒーロー達が海を渡って行ってしまおうが、我々が愛して止まない日本プロ野球
そんな日本プロ野球を愛する貴方に是非とも読んで頂きたい1冊
2000年〜2010年まで、あの球団はどんな思いでどんな補強をしたか?
そうだった、たしかあの年監督があの人になったから・・・
あの選手が辞めて外野が一つ空席になって・・・
みたいな事を思い出しながら、ほろ酔いで読むのは如何だろうか?
恐らく、楽しく夜更かししてしまう1冊だと思う