ズッコケ三人組の地底王国 (ズッコケ文庫)
ズッコケシリーズも末期になると、弱弱しい話が続くようになる。だが、この巻は生命力に満ち溢れた最後のひと花を咲かせた巻だと思う。エンタメの王道というか、ヒロイックファンタジーのパロディというか、「面白い」とはこういうことだと、堂々と見せてくれる。一部には文学的にどうかという向きもあるだろうし、人物の掘り下げも浅いのではという意見もあるだろう。だが、ズッコケというのは、そもそもそういうものを期待するものではなかった。文学性が加味されていったのは、「バックトゥザフューチャー」あたりからで、それがかえって、シリーズからたくましい生命力を失わせていったのだと思う。
ズッコケ三人組の地底王国 (新・こども文学館 (56))
小4のこどもにつられて、何冊かの「ズッコケ」シリーズを読みました。
今までのものは、現実にありそうなことが 物語のメインでした。(いつもその時代のはやりもの)しかし、ついにファンタジーの世界に行ってしまいました。 そう今ハリポタがはやっていますもの なんだかんだ言いながら 面白かったのです。
失われた地底王国「シャンバラ」の謎 (ムー・スーパーミステリーブックス)
いきなり本の帯からビックリさせてくれます。
「観音菩薩の正体はイエスキリストである!!」なんんですって~。
本自体は雑誌ムーに別冊付録で付いていた漫画を中心に構成されています。
漫画も面白いですがそれの解説にも驚かされます。
すごく面白。サクサク読めます。
サイ九郎が羨ましいです。
王国の鍵2 地の底の火曜日
前巻は月曜日、今回は火曜日・・・。月曜日から日曜日までの七日間についての物語らしいので、当然の事ながら「セヴンス・タワー」を思い出します。書かれている内容も、異世界での摩訶不思議な冒険物語で、似たようなお話を書く意味は何なのだろうとちょっと考えてしまいます。ひょっとしたら最後には二つのお話が合体したりして??(笑)
こんな風にちょっと批判的に書いてしまいますが・・・読み始めると面白いんです。
とにかく呆れるほどの荒唐無稽のオンパレードです。初めのうちはその辺が気になるのですが、ハラハラドキドキのストーリーを追っている内に忘れてしまう??というか慣れてしまうのですね。
極普通の少年が、失われた「遺書」の欠辺の命ずるままに冒険を繰り広げ、ついには異世界の支配者になるなんて、ありえね〜〜!!のですが、ガース・ニクスの語り口に載せられてしまって納得してしまうのです。
明らかな児童向けですが、それなりに面白い。お金至上の現代社会を風刺するような場面もあり、弱々しい少年が、精神的に少しずつ成長していく所や、荒唐無稽でありながら妙にリアルな部分もあって大人でも楽しめると思います。
冨田勲の世界~オリジナル紙ジャケットBOX(紙ジャケット仕様)
富田勲氏はオリジナルの音楽とは別にクラシックをシンセサイザーで富田流にアレンジしたシリーズが有名。クラシックファンは完成された曲をいじられることに抵抗があるだろうが、電子音楽になることによって曲を別の側面から鑑賞し、新たな魅力を感じられるようになると思う。ベスト版は秀曲揃いだが、注目すべきは2曲目のホイッスルトレインだろう。これはアルバム「ドーンコーラス」に収められていたタイトルだが、機械的に作った音ではなく星から発せられる電波を変換した音源だけを素材にしている。その為、従来の電子音には不思議な音色が堪能できる。ドーンコーラスが廃盤になっているので、このアルバムは貴重な一枚であろう。