蛭子能収コレクション (映画編)
映画編という事で、名作映画の題名を冠した蛭子さんの作品が集められていますが、中身は名作とはほぼ関係ありません。というより、その無関係っぷりが凄いです。
ストーリーはというと、これがあまりにも意味が無く、すばらしい。凄惨な場面もきっかけや理由が無いので、単なるシュール漫画と思ってかかると、蛭子さんの返り討ちにあいます。
巻末のゆるい映画評や、ダンカンの解説(というより蛭子さんの悪口)もおかしいです。
蛭子能収コレクション (グルメ編)
このグルメ編を買う前に地獄編を読んだのですが、地獄編と比べるとちょっとおとなしすぎるっていうか、地獄編みたいなえげつなさがほとんど無いですね。イカすバカウマ天国とかは結構笑えましたけどね。蛭子さんの漫画はまずグルメ編のようなおとなしい系の作品を読んでから地獄編のようなえげつないのを読んだらいいのではないかと思います
新・人間コク宝
木村一八、大和武士といった
犯罪歴のある芸能人の他ではみないような、常軌を逸した武勇伝が。
紳助事件のあった今となっては「シャレにならない」話ばかりで
とくに一般人に危害が加わった事件に関する記述は
読んでいて不快だし、今の時代には違和感を感じる。
それでも興味深く読み進んでしまうのは
やはり吉田豪の下調べと、たくみに強者たちの
心をほぐし、懐に飛び込む術が大きい。
一癖も二癖もある人と関わる業務にいる人は
一読すると、そのコツがつかめるはず。
ホームレスが中学生 [DVD]
早い話が本家ホームレス中学生よりずっと面白い。
演出家が強制的に感動を押し付けたりすることはないし、中学生達の演技はそこまでうまくないとしても頑張りが感じられるので好感が持てる。公立中学校に突如転校してきたホームレスとその生徒たちの交流を描く物語。普通に楽しくて温かみのある話だし75分という上映時間もとても見やすい。
なお脇役として蛭子能収、阿藤快が好演している。蛭子さんの教頭先生には爆笑。
蛭子能収コレクション (SF&ミステリー編)
SF&ミステリー編「美しき死体」についた帯文の“ローラパーマーに捧げたい”というのは、デビット・リンチ監督の傑作TVドラマ『ツインピークス』の“美しき死体”ローラパーマーのことだろう。蛭子漫画にも『ツインピークス』に登場するようなヘンで異常なキャクターばかりだが、『ツインピークス』に登場するような美人が出てこないのが残念だ。なので★四つ。