だから死ぬのは怖くない 悔いなき最期を考える (週刊朝日MOOK)
どうしても人間は見たくないものから目を背けようとしてしまうもの。
勇気を持って読んでみましたが、読んで本当に良かったと感じます。
ある日突然、余命3ヶ月と言われた時の気持ちや、
自分の命があと10日でなくなる時の体の状態などをリアルに想像させてくれます。
この本を読んでいなかったら、死ぬ間際になって
「ああ、あれしておけば良かった。。。」と悔やんでなくなるところでした。
終活は重要ですね。死への準備は必要です。
そして、死を意識したお陰で、今の人生も張り合いが出た気がします。
「よく生きる」ためには、死を意識することが大切なのですね。
多くの名言を掲載しているのも、この本の特徴ですが、
「あたし、明日はこないかもしれない。そう思って生きてるの。あんたもそうするといいよ。緊張して生きるようになるから」(白州正子)
「死は人生の終焉ではなく、人生の完成である」(マルティン・ルター)
なんて、本当に心に響きます。
また、故・立川談志さんへのインタビューなど、面白くて、また、考えさせる話が多いです。
読んで絶対損はしないと思います。
あの頃映画 松竹DVDコレクション 「吸血髑髏船」
なんのことはないB級ホラーですがまあ面白いと言えば面白い。
と言っても映画本来の面白さよりも役者さんやカウチ・コメンタリーが面白い^^
吸血髑髏船と言うタイトルですが・・髑髏船??うーむ^^;
ちなみに髑髏はでてきます。しかし可愛いのです。怖くない。
へヴィメタご用達のようなスカルグッズみたいなリアリティはなし。
まあ、タイトルに付いているから出しました的ですね。
主演は松岡きっこさんと入川保則さんという役者さんです。
松岡きっこさんは私の年代(1964生まれ)だとバラエティの人というイメージ強いんですが・・。
いやいや、とても美しくて流石主役だ!!な演技です。
あとこれは絶対必見かなってな場面が1秒くらいあります^^
方や入川さんは、はっきり言ってこの人この映画に必要なのか〜?です^^;
カウチ・コメンタリーの二人が言わなければ私は主役と気がつかなかったでしょう。
岡田真澄さんは、やはりもの凄くかっこよくしかも上手いですね。
独特の佇まいがあって流石の貫録がこの頃からあります。
後は悪役の役者さん達が素晴らしい。濃すぎるくらい濃い素晴らしい演技です。
ストーリーは後半になると「あれれ?なんで?あんたがここに?」みたいなシーンも。
まあB級ホラーということでそこは許しましょう。
今回もカウチ・コメンタリーがとても面白いですね。
細かいとこもきちんと見てて、茶化しているようでいて
きちんと作品への愛が感じられます。
岡田さんの話だとかなりの低予算映画だったらしいですが
作品に携わった皆さん頑張ってるのがわかります。
今回も☆4つです^^
その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~
読売新聞などでも紹介されていて、興味をそそられて買ってみた。
自伝的な内容がメインかと思ったら、メッセージ要素が強く、
末期がん患者から見た「死のあり方」や「家族と人生のあり方」など、
氏独特のオリジナリティのある良質の「生き方指南書」でもある。
余命半年、死を達観した入川氏の強いメッセージが心にズシンと響いた。
余命宣告をされてからの2ヶ月分の日記が巻末についているが、
これもまた非常に興味深い。
以前何かで、入川氏が「がんを告白してからというもの忙し過ぎて死ぬ暇がない」
と冗談ぽく言っているのを見て笑ったが、本の内容もイヤミっぽさがなく、
飄々とした語り口で好感がもてる。
なんだか「死」に対しての恐怖というか、モヤモヤしていたものがなくなり、
心がフワッと軽くなった気分。
読むだけで「死」を達観してしまえる、個性の強い1冊。
本棚に置いて時々読み返そうと思う。
DVD恐怖劇場アンバランスVol.6
第11話「吸血鬼の絶叫」は『怪奇大作戦』の勝呂誉の主演ですが、陰のない好青年が売りの勝呂が闇と血を題材にしたホラーの主人公というのは無理があり、ご本人もどういう演技をしていいのか図りかねている印象です。『ウルトラQ』と『ウルトラマン』で物静かで理知的な科学者を演じた富田浩太郎が、不気味なメークで衒いもなく吸血鬼役を楽しんでいるのと好対照です。また『ウルトラマン』の「バラージの青い石」でエキゾチックな美女を演じた弓恵子の素顔が見られるのも、ファンには興味深いかもしれません。第12話「墓場から呪いの手」は冒頭いきなり山本耕一が包丁で死体を切り刻む場面から始まってギョッとさせられますが、殺した女の手首に復讐される陰鬱な主人公に山本を起用したのは成功しています。ホラードラマとして上質の仕上がりで、満田かずほ監督の演出力の幅の広さに敬服させられます。第13話「蜘蛛の女」は本シリーズの中では最も猟奇性の強い作品で、初放送順が最後に回されたのも納得です。強面の今井健二を顎で使う一方で優男の佐々木功をペットにする八代万智子の妖艶さが見事で、『マグマ大使』であの江木俊夫の優しいママを演じた同じ女優さんとはとても思えません。本当に、女は化けますねえ。DVD最終巻に収録されたこの3本はそれぞれ制作上の2,1,4番目に当たる作品で、本番組が「子供には絶対見せられない」強烈なホラードラマを目指していたことがわかるとともに、撮影時期が真夏であったことが劇中にそのまま反映しているので、寝苦しい夏の夜に見るのが最適かと思います。なお1993年にKSSから発売されたLDボックスのディスク7には、各話の代表的なシーンを集めて作った番組告知CF(30秒ヴァージョンと15秒ヴァージョン)が収録されていましたが、今回のDVDにはとうとう未収録で終わってしまいました。残念!