シャドウ オブ ローマ
戦闘編、潜入編の2種類を交互にプレイして進めていきます。
・戦闘編〜無双の様な爽快感あります。感触は真に人をぶった斬るという重みがあり、血もかなり出ます。中毒性があります。
・潜入編〜攻撃はできないため、見つかったら隠れて待つ。変装が楽しいですよ。スプリンターセルなどに比べるとお子様レベルですが、意外に苦戦しました。総括すると、飽きが来ない良作です!こういうゲームは続編を熱望します!!
アクロポリス ギリシャ時代 (磯崎新の建築談議 02)
大文字の「建築」のシンボルとして世界中で言及されるパルテノン神殿のイメージだが、実際にそのようにこの遺跡のイメージが機能し始めたたのは19世紀からだという。古典主義(及びロマン主義)と新古典主義におけるギリシア神殿の参照され方を通し、近代における歴史の想像と反復、日本における伊勢神宮の持つ意味合いとの差異、などについて話は膨らんでいき、大変読み応えがある。
本書では結局、なぜパルテノン神殿がこんな特権的なポジションを占めることになったのか、そのメカニズムははっきりしないまま終わる。だが、この建物に対して「ただ対峙あるのみ」と結ばざるを得なかった磯崎氏の言葉からは、大文字の「建築」に批判的言及を行うことで作品を作り続けてきた彼にとって、対抗対象である大文字の「建築」自体の外部に出ることの不可能性に対するダブル・バインドを読み取れるようだ。(90年代に「ANY」シリーズの進展過程では、この大文字の「建築」を巡る問題規制自体が忘却されていく様子が浮かび上がった訳だが、その後に再編集されたこの「建築談義」シリーズを見ていると、再度、大文字の「建築」を巡る問題規制の有効性を磯崎氏に問われているような気がしてくる。)
なお、前巻同様、色味に乏しい古代遺跡を対象とした写真ではそれ程ビビッドな印象を受けない篠山氏の写真だが、柱などの彫刻を写すと途端に艶気が出てくるのはこの人らしくて面白かった。