serial experiments lain Blu-ray BOX|RESTORE (初回限定生産)
本放送時からの大ファンで、画集や他の書籍は勿論、ゲームやサントラ、果てはDVD単品+BOX版も買いました! しかもDVD持ってるにも関わらず、あの美麗なイラスト欲しさにLD-BOX(単品に付属していたもの)まで買うほどの筋金入りのファンにもかかわらず、BD版が出てる事を知らなかったとは…(号泣) 正直今は予算的にキツいので見送りますが、生産終了までには手に入れたいです!! 作品の良さに一切触れてないのでレビューとは言えないですが、この熱い思いが私のこの作品への評価と思って下さい。 内容は他の方がきちんとレビューしてますしね! (笑) ‐追記‐ なんとか予算を捻出して買いました! 結論は「買って正解!!」 画面は基本的に4:3ですが、本来ある絵をギリギリまで再生する事が出来る為(BD版バブルガムクライシスと同じ理屈)ハイビジョンテレビで見る際の両サイドの黒い帯がDVDと比較して少なくなっています。(つまり左右の画面が広がっている) 画質は勿論素晴らしく、他のレビュアーの方々の言う通りです!! 自分はある種のコレクターのようなものなのでDVDを処分する事はありませんが今回のBD-BOXはホントに無理しても買う価値のあるものでした!ファンなら間違いなく買って損は無いです!
ユリイカ2010年10月号 特集=安倍吉俊 『serial experiments lain』『灰羽連盟』『リューシカ・リューシカ』・・・仮想現実の天使たち (ユリイカ詩と批評)
「安倍ってこうだよね、こんなところが好き、それを肯定してくれる文章がいくつあるかな」と
お気楽に手に取ってみましたが、とんでもない。実にいろいろな切り口から安倍の魅力、
作品の価値や意味に迫っている。ちょっと見では変なのと思える評論も最後まで読むと
「なる程、そんな読み方、味わい方、受け止め方もあるんだ」と納得できて、楽しめたし、
いくつかの特に挑戦的、冒険的な解読には、とてもわくわくさせられました。
わずかに、本当は安倍作品に衝撃を受けたのでものめり込んだのでもないのに、自分の得意な
何かにこじつけて作り上げた、明確な事実誤認を含む評論もあるように思いましたが、
これも安倍が万人に賞賛されるような特徴の希薄な薄っぺらな作家でなく、尖っている、
読者を選ぶ創造者であることの現れなのかもしれません。
私自身は、この評論群を読んで、次は安倍のどの作品を見ようかも定まったし、もう一度作品を
味わうときの受容の幅も広がった気がするし、たいへん価値ある一冊でした。
serial experiments lain sound track cyberia mix
この「serial experiments lain(平成10年7〜9月)」ですけど、インターネットの普及で現実の利用者の「人格・個性」がどのように影響を受けるか、というのを考えさせた作品だと思いましたね。主人公「岩倉玲音(by清水香里)」の無表情さ加減も印象的でしたけど。曲としては、EDの「10」と挿入歌の「11」だけですか。OP曲「Duvet(by BOA)」がCD「トール・スネーク・EP」にあるので、それと組にして買うべきだと思います。
今回のタイトルでは、作品名の英語最初2語を直訳してみました(爆)。
…私は、まあVISCO社製作のPS用テーブルゲーム「ラブリーポップ2in1・雀じゃん恋しましょ」を持っていて、この「lain」についても、その「雀じゃん恋しましょ」の出演声優が2人(五十嵐麗さんas"美保母さん"と、川澄綾子さんas"美香姉さん")共演していたようなので、そこに注目しましたが。その人たちが「歌わなかった」というのは(この2名それぞれも曲は結構あります)勿体無かったな、と言う印象もありましたね(苦笑)。
夕闇通り探検隊
あー、リアルなグラフィックだねー。
実写取り込みをベースに構成された本作の第一印象。しかし、プレイするにつれて、このリアルさの正体はグラフィックなどではないことに気づきました。
メインの登場人物が中学生とあって、見ているうちになんとも苦くて苛立つような会話や仕草。強烈に感じる過去の自分への嫌悪感。なぜこうも自分の痛いところをピンポイントにいじめるのかと思いたくなる嫌なリアリティ。
自分にも中二の夏はありました。あのろくでもない時間。日常の中でフラッシュバックするたびに大声を出して否定したくなる忌々しい季節。
クラスの中で「浮いてしまっている」男子一人と女子二人。彼らが放課後集まり、学校でささやかれる奇妙な都市伝説の真相を解き明かす謎解きを縦糸にしつつ、彼ら3人を中心とした思春期の子供達のバランスが崩れて再構築されていく過程を横糸に織り上げられた物語。
背筋に冷たいものが走るような心霊ネタあり、裏をのぞけば思わず吹き出すようなおバカネタあり、思わず切なくなる思春期の一コマあり。ゲーム中100日間のストーリーに絡む脇役含めたキャラクターの会話や行動は実に絶妙。初代トワイライトシンドロームと同じところをくすぐるテキストは、三島美佳氏の才能の賜物です。
少々、謎解きの手順が面倒で、攻略本がないと難しい噂もありますが・・・そこはネット様のお力でなんとか乗り切っていただきたいかなと。
真エンドを見たとき、あまりの哀しさに目頭が熱くなってしまいましたが、どうにかこらえました。ぎりぎりでした。
ふぅ、危ない危ない。さて、とりこぼした噂を全て回収しよう!と、無理にゲーム的な考えに切り替えて、もう一度オープニングを見たとき・・・もう二度と帰ってこない季節がそこにあったことを感じてしまい、涙腺大決壊。泣けるエンディングというものは数多くありますが、まさかオープニングで泣かされるとは!
自分の中二の夏を忌々しく感じていたのは、今の自分が決して取り戻せないものに満ちていたからなのかもしれません。喩えようもなく美しい季節。
Season of Twilight。
シリアルエクスペリメンツレイン公式ガイド (電撃攻略王)
1998年のTVアニメも、ゲーム本編も「自分には難しすぎた感」のあるlainですが、ゲームのクリア自体、本書が無いとかなり難しいです。
ゲーム自体はとても「ゲーム性がある」というものではなく、別次元な気もしますが、とにかく「クリア」条件はあるので、本書が重要だと思います。
クリアしてもよくわからなかった自分ですが…