アングルズ
あるインタビュー記事によると、3rdアルバム「First Impressions of Earth」のリリース後、一度プロデューサーにJoe Chiccarelliを招いてレコーディング。それが「100万ドルっぽい音がしたから(自分たちのサウンドではなかったから)」という理由で録り終えた楽曲たちをほとんどボツにし(なんと勿体無い!)またイチから自分たちだけでスタジオに入り作り上げたアルバムだそうです。
これまでは主にボーカルのジュリアンが中心となってアルバムを制作していましたが、今回は意図的にメンバー5人の「アングル」で制作されました。デビューから3作続けて大成功を収めたバンドがまた新たなアルバム制作にとりかかるには、それぞれにいろいろな思いがあったことでしょう。彼らがこれからもバンドとしてのキャリアを続けシーンを牽引していくために、出すべくして出された作品なのです。私含め、ファンにとっては喜ばしい限り。
5年のブランクなんか全く感じません。レゲエやボサノヴァを取り入れてロックのジャンルを超えた内容になっていますが、楽曲はどれも粒ぞろい。聴きこむほどに新たな発見があり、これからのストロークスが本当に楽しみになるアルバムです。
最新のライブ映像を見ると、彼らの根本は何も変わっていないのが分かります。すごくいい空気感です。
ヘッドライナーを務める今年のサマソニが楽しみですね。