ドラッグオンドラグーンストーリーサイド
先に言っておきますが、自分はこの本のゲームはやっておりません。
ドラッグオンドラグーン2はやりましたが、1はやってないのです。
2をやったので、1もやろうかと思ったのですが、金欠なので小説を購入しました。
そして感想のほうですが、とてもわかりやすく書かれています。
斬新でダークな独特の雰囲気を醸し出す文章は、手と目を止めることを許しません。
一度読み始めると、1章が終わるまで次々にページをめくってしまいます。
これは時間がある時に読んだ方が良いと思います。
もし時間が限られている時に読むと後悔しますよ。
実際、自分も「15分だけ」と思って読んだのですが、気付いたら30分以上経っていました。
この本はゲームをやらない人にもオススメします。
ハッキリ言って、この本は個人差により大きく変わりますが、物語としては本当に面白いです。
前半はテンションが下がり、中盤はハラハラし、終盤は涙を流す。
自分はそんな感じでした。
ドラッグ・オン・ドラグーン―Magnitude“Negative” (ファミ通文庫)
著者の愛沢さんは電撃のバイオハザード小説大賞で金賞を獲得した方です。どちらも愛沢節が効いていて、あまり原作ストーリーには従順ではありません。ドラッグオンドラグーンのストーリーが難解すぎてよくわからない、という方は公式のストーリーサイドのほうをおすすめします。
そのかわり愛沢版ではゲームでプレイヤーにあたる位置に新キャラを置いてうまくまとめたり、オリジナルストーリーの挿入で一層キャラを引き立てたりと、本としての面白さを追求したという感じ。
ゲームではキャラにあまり深い説明がなされずプレイヤーの解釈に任せていたところがありましたが、そういう解釈が愛沢氏と合っていると、「やっぱカイムってこういう奴だよな」といった共感を得られるかもしれません。
つまり、解釈が違ったりゲーム未プレイの方には向きません。あと文章は稚拙なのでそこらへん許せない人は素直に感情移入できないでしょうね…
DRAG-ON DRAGOON SOUND TRACK Vol.1
もうすぐ公式に復刻版が出るそうですので気長に待ちましょう!
今大金を払ってまで手に入れる必要はありませんよ!
内容は皆さんのおっしゃるとおりです。凶器に満ちた世界観が良く体現されております。
DODのファンなら手に入れて損はないと思いますよ!!
小説 ドラッグオン ドラグーン2 封印の紅、背徳の黒 (ゲームノベルズ)
ゲーム内ではよく分からなかったり、不明瞭だった点がちゃんと描かれていて、下手をするとゲームよりも内容がしっかりしているかもしれません。
ゲーム内では語られなかったキャラクターの心情や過去のエピソード(数年前のノウェ、ザンポを除く封印の守護者各位、18年前のカイム…など)が非常に充実しており、けれどゲーム内の台詞やサブイベントもちゃんと織り込まれています。
またイラストは挿絵まで全て藤坂公彦氏のものです。
こういったゲームノベルにありがちな、急ぎ足気味なストーリー展開はやはり多少見られますが、上記の事柄で帳消しにできると思います。
初めての方ももちろん楽しめると思いますが、何よりもDODファンに読んでもらいたい1冊です。
一般の文庫よりやや値は張りますが、私個人としては購入して本当に良かったと思っています。