棒がいっぽん (Mag comics)
「るきさん」がとても可愛くて好きだったので、他の作品も買おうと思ってこれを買いました。
驚いた。
一冊全部読んで、 「頭のいい人達が、色々解釈・解説・説明して喜びそうな話ばっかだな〜」って印象を持ちました。
難解です。
何故作者がそのエピソードを入れるのか、何故そのエピソードで物語を終わらるのか、何故まだ話を続けるのか、解らない。
普通「下手な漫画」で済む所が、そうは思わせない。
「何か意味がある」と思わせられる。
理解もしてないのに「面白い」という感想も何ですが、 いい作品集です。 漫画のジャンルの奥深さや豊饒さを感じられるというか。
しかし「奥村さんのお茄子」。 何なんだこのご近所大河ゆるゆる本格感動SF…。←褒め言葉。必読。
黄色い本 (アフタヌーンKCデラックス (1488))
漫画を読んで、こんなに鳥肌が立ったのは、震え上がったのは初めてです。
バイトの休憩中に『黄色い本』を読んで、その後なかなか仕事に集中できなかったのを覚えています。
本を読むってこういうことだ
そう教えてくれました。
実地子がジャックに対して抱いていた思いを、私は実地子に対して抱いてしまいました。
実地子の台詞で『革命ができません』ていうのがあるんですけど、私もまさにそんな気持ちで、本を読むことで革命を起こしたような気になることもしばしば。
でも実地子のいいところは、本に現実逃避していないところ。かな。
一方で私は、完全に現実逃避に本を『使っちゃって』いるので…
数え切れないほど読み返しましたが、何度読んでもいいんです。
絶対安全剃刀―高野文子作品集
子供のころ何度も読み返した作品です。
黒猫の話とか、夏休みのプールの話とかは、こういう気持をもっててもいいんだと教えてくれた作品です。
何度も読み返すたびに新しい発見があり、末永く付き合える作品だと思います。