THE Best of Roxy Music
70年代を代表するロックグループ、ロキシー・ミュージック。20世紀末のデカダンス(退廃主義)を巧みに音楽表現したように評価されがちであるが、混迷の21世紀初頭にあっても、その輝きは失われていない。同時代的にはファッション的にも扱われたが、ブライアンフェリーの目指した音楽は、一時の流行を狙ったものではなく、現代人の苦悩を普遍的、哲学的に解釈し、音符に表現したものと(今となっては)捉えられる。その屈折したコード進行、高度で洗練されたテクニックは今も我々の心を高揚させ、そしてなぜか安心させてくれる。
Country Life
ロキシーはどれも素敵な作品ばかりです。
そのなかで、この作品はトータルで一番まとまっているのではと思います。
ベストを聴いてよかったと思う人には、まず「サイレン」とこれをお勧めします。
ライヴ・アット・アポロ 2001 [DVD]
音楽に自分の100%純粋な感情を込めるベン・ハーパーと、目が見えないことで歌うことに全ての自己表現を託すブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマのライヴです。
音楽をジャンル分けするのは、その音を知らない人へわかり易く説明する為だと思うけど、このベンとBBOAが同じステージで共演してるDVDは、これが『ソウル・ミュージック』なんやなぁ、と無意識に感じさせてくれました。
ベンを知らない人もBBOAを知らない人も、音楽が好きな人があらゆる先入観を忘れてこのライヴを見ることができれば、純粋に音楽で全てを表現するアーティストの魂を感じることができると思います。
このDVDに興味を持った人はベンを知ってる人が多いと思いますが、BBOAの歌声には単純に胸打たれました。
去年のフジロックにはベンもBBOAも来ていて、BBOAのステージにベンが飛び入りして何曲か共演したそうですが、気にかけながらもキャンプサイトでのんびりしていたのでBBOAは観れませんでした。そのBBOAのライヴがこんなに凄いとは…。今は見逃したことをめちゃめちゃ後悔しています。
このDVDのライヴでもBBOAの歌声は素晴らしくて、途中メンバーの一人は、盲目の闇から歌う声に自らを込めるあまり、椅子から立ち上がり前へ歩みだしステージから落ちそうになったとこをメンバーに静止されていました。それほど歌に全てを込めるBBOAと、一年のほとんどをツアーに暮らし、曲の最後のギターストロークの弦の振動が止まるまでギターから目を逸らさない程曲に想いを込めるベンとのステージ。
凄過ぎる!ジャンル分けなんかどうでもいいけど、これは間違いなくソウルや!魂が込められてる!感動した!!
世界に平和を。ゴミはゴミ箱へ。ベン&BBOAをフジロックへ☆☆☆☆☆
More Than This: The Story of Roxy Music [DVD] [Import]
Roxy Music は昔から好きでした。LPやVHSも持っていますがすべて過去の若い時代の物です。
その時代のPVはシックで、ケバくて、上品で、下品で、わざとらしくて好きです。
このDVDを販売店で見つけた時、過去の映像をDVDに焼き直しただけの代物かなと思いました。が、違いました。
最近の映像、インタヴュー集です。「アッ」と驚くオヤジへの変貌ぶりには驚いたけどお互い様ですもんね。でも、イーノ、マンザネラ、ジョブソン、マッケイなどいるいる、ほとんど同窓会ですね。
2006年ライブの映像が入ってます。客もバンドも年配者ばかり、演奏はしっかり、といういい感じに仕上がっていると思います。ほとんど別バンドですね。化粧はしてません。当然ですね。
さらに1stアルバムのアートワークに映っているちあきなおみ様風のモデルさんにも語らせ、ナイル・ロジャースにも語らせ、ボノにも語らせ、クリス・トーマスにも……、というサービスぶりには感心させられました。語っている内容はスーパーがあってもよくわかんないのですが、何回か見てるうちに辞書引いてそのうち分かるでしょう。
最後にひとこと。
High Road, the [DVD]
絶頂期のロキシーミュージックを堪能できる、お得なライブビデオです。画像がやや荒いところに時代を感じますが、この価格ですし、許容範囲ではないかと思います。最近の再結成ツアーも、選曲や構成など基本的なところはこの時のツアーを踏襲していることが、図らずともわかりました(笑)。なお、商品説明ではリージョン1とありますが、日本のアマゾンから購入した輸入版は、アメリカで販売しているものと同様に、オールリージョン対応でした。