はぐれ刑事 [DVD]
最初観た時は、地味で暗く、あまり展開の無い刑事ドラマだと思った。
しかし、何話か観進むうちに、下町の淀んだ雰囲気と人情味にすんなり溶け込んで行けた。
犯人との撃ち合いで、先輩の風間を誤射してしまう影山刑事。警察の威信と影山を傷つけないため、胸に証拠の弾丸を抱えたまま摘出を拒否して生きる風間刑事。張り込みや犯人逮捕の折などに、風間が急に胸を押さえて苦しみ出すのが、毎回お決まりのハプニングとなっていた。
庇われていることも知らず、エリート意識でずけずけ物を言う新米刑事と、それを一人前に育てようとするベテラン刑事との対立が非常に面白かった。やがてはそうした先輩の“親心”を知り、ほんの少しずつではあるが風間を尊敬してゆく影山刑事。一言二言、短いやりとりにほろりとさせられた。
そして迎える衝撃の結末。強烈な一瞬間。かなりショックだった。呆然とした。すべてが最終回に向けての伏線となっていたのだ。完璧な最終回だと思った。そのことを、これでもかというくらいに痛感した。
一話ごとに観ると盛り上がりの無いドラマに見えるかもしれないが、全話通して観ると味わい深いシーンが随所に見出せる。これはシリーズとして本当によく出来た作品だと思う。
はぐれ刑事純情派 主題歌セレクション
数原晋のトランペットが印象的な、番組テーマ収録もGOOD。「はぐれ刑事」主題歌の、主役:藤田まこと によるカヴァー集です。役者としても一流ですが、歌も非常に上手いことで知られる人で、「はぐれ刑事・純情派」でも、潜入捜査などで、自慢の「歌」を披露する話があります。鍛え上げられたノドは、70歳を過ぎても健在。渋い低音から、高らかなテノールまで、十分な声量で歌い上げます。
オリジナルの堀内孝雄は、哀愁を帯びた高音と、多少の「くどさ」で(笑)、番組の顔でしたが、藤田まこと の歌唱は、もっと正統派で舞台劇的ですね。デュエット曲(2曲)でパートナーを務めるのは EMIKO =娘さんだそうです。控えめに、父の晴れ姿をサポートします。
「ガキの頃のように」は朗々とした低音で、「都会の天使たち」は意外なほどの高音で、聴かせます。低音部は普段の役者の時の声と同じなのですが、思った以上に出る高音部は、一聴くして本人の声とは気付かないほど。素晴らしいんですよ、これが。父から「歌も上手い」人だとは聞いていたのですが、想像以上でした。クセがない分、最近の堀内孝雄より、ボクはこっちの方が好きかも。
刑事ベスト24時!!
「刑事魂」などには収録されていない、「刑事貴族」シリーズや「あぶない刑事」のオープニングテーマ、「あきれた刑事」の主題歌のシングルバージョンの初CD化など待ちに待った内容です!今までの刑事コンピレーションにないセレクトなので、「大都会」や「Gメン'75」など70年代の曲は外して、「刑事貴族」の郷ひろみ時代の主題歌などを入れてるなど「刑事貴族」シリーズをもう少し充実させてくれたら良かったと思います。
はぐれ刑事純情派 主題歌ベスト
夜の9時から放映し、午後2時には再放送。
藤田さんとか昔出ていたおさむさん。同時期に見れて面白かったです。
それとベーやんの歌。下町・庶民に合っています。
夜このCDを聞くと涙が出てきて、娘に「どうしたの?」と尋ねられます。
いいですよ