音の世界遺産 アンデスのケーナ~風のメロディ
この人が吹くと、同じ楽器でも音色が違うそうです。
とにかく凄い人だ、ということをボリヴィア在住で、このロランド=エンシーナス氏にケーナを直接習っている人から散々聞かされております。
ケーナの物悲しい音色は、滅びていったインカの人々の心の響きなのかもしれません。
グロリュー◎ビートルズ・メロディ
映画「アマデウス」の中で、モーツァルトがリクエストに応えてバッハ等有名作曲家のスタイルで次々に即興演奏する場面があるが、あれと同様のことをビートルズの曲を素材にして、ピアノ1台の演奏でアルバム1枚やり通した作品。ビートルズの曲と有名クラシック作曲家の曲のスタイルの両方を知っていれば、楽しさがそれだけ増す。
ショパン風の繊細なイエスタデイ、モーツァルトの玉を転がすような調子のオブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ、しっかり前奏曲とフーガの作りになっているヘイ・ジュード、ドビュッシー的色彩感覚にとんだイン・マイ・ライフ、サティ風の静かな曲に一変したハロー・グッド・バイ、ジャジーな味付けのガーシュイン風アイ・ウォナ・ビー・ユア・マンは、クラシック・ピアノに詳しくない人でもわかりやすくて面白いだろう。3分前後の短い演奏が多いが、各作曲家の個性をよく捉えている。
最後の演奏がグロリュー風といっても、誰もグロリューが作った曲を知らないから、勝手にアレンジしましたという程度の意味しかない等、つっこみ所はあるが、それも楽しいお遊びと考えればよいだろう。異色のビートルズ・カヴァー作だが、LP時代にヒットしたことが納得できる、才気に満ちた作品だ。音も古さを感じさせない。
ベスト・ピアノ100
クラシックへの入り口としてこういうシリーズはとてもいいですね。
初心者には入りやすい入り口というものがあると、とても助かります。
のだめのお陰でクラシックの状況もやや上向きになりましたが、全国でオケが苦しい運営をしている現状には変わりありませんので、少しでもクラシックの間口が広がるといいと思います。
たしかに交響曲の4つの楽章には意味がありますが、そんなものは興味が出てきた時に知ればいいだけの話です。
音楽の正しい愛し方なんてありませんよ。
あなたが良ければそれでいいんです。
さぁ、どこかで聞いた事のあるメロディーがいっぱいです。
楽しんで聞こうじゃありませんか。