セーラの身辺に幸せの予兆が。。。おすすめ度
★★★★★
ハロウィンを開いたときにラビニアたちのせいで納屋が火事になったことをセーラの責任にします。
ミンチンはそれに酷く激怒し、とうとうセーラを学院から追い出します。
セーラはベッキー、アーメンガード、ロッティの事を気に掛けて心にしこりを残しながら学院を背に後ろを振り返り、寒風に吹かれながら寒いロンドンの街に消えていきます。これがパッケージのシーンです。
「風の谷のナウシカ」や「めぞん一刻」で有名な島本須美さんがロンドンを放浪するセーラのバックで挿入歌を歌っています。ちなみに、セーラの声は島本須美さんがあてています。
名作アニメで挿入歌が起用されることは至って珍しく感じました。悲しい歌ですが、とてもいい曲でした。
偶然にも街中でピーターと遭遇し、ピーターの家で暮らしながらマッチ売りを始めます。
セーラが学院を追い出され、最終話に至るまではもう目が離せません!今までの陰湿ないじめから急展開していくさまは見ていてわかっていても目が離せなくなります。
なお、原作「小公女」(フランセス・エライザ・バーネット著)では学院には戻りませんが、ここであれだけ酷い思いをさせた学院に寄附までして戻るのはある意味、相当大人でなければ出来ませんね。これはこれで私は作品としていいのではないかと思っています。
また映画「A Princess Sara」ではミンチンは浮浪者になってしまいます。アニメの印象が強いとギャップを感じてしまう映画ではあります。
ちなみに余談ですが、セーラのフルネームはセーラ・クルー、Sara Crewe です。
是非、Vol.10、11と通して見てください!
上出来
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。他の方がコメントされているとおり、
買って良かったと思います。
概要
大富豪の父を持つセーラ・クルーは、ロンドンの寄宿学校ミンチン女学院に特別寄宿生として入学する。友達もでき、幸せな日々を送っていたがそれもつかの間。11歳の誕生日に、父の死と破産を知らされる。悲しみにひたる暇もなく、その日からセーラは、小間使いとして屋根裏の狭い部屋で暮らすことになるのだった…。バーネットの原作をアニメ化した、1985年放送、11本目の「世界名作劇場」。
「名作」シリーズの主人公はそれぞれにさまざまな苦難に直面するが、「一番つらい目にあった主人公は誰?」と聞かれれば、多くの人が本作の主人公セーラを思い出すのではないだろうか。食事すらろくに与えられずにこき使われ、ミンチン院長や元クラスメートのラビニアにはねちっこくいじめられ、たまに味方になってくれる人はそろって立場が弱い人ばかり。しまいには雪の日に学院を追い出され、マッチ売りまでする羽目に。救いのないことこの上ないのだが、それでもセーラは優しさと誇りを失わない。ある意味、「名作」シリーズ中もっとも強靭な精神力を持った主人公と言えるかもしれない。全体を通して、見る側を決して安心させず、しかし絶望もさせない効果的な構成が際立っている。セーラがお金持ちに戻るラストは、本当にほっとするし、痛快だ。
ちなみに、これまた壮絶なしごきに耐えるヒロインで一世を風靡したドラマ「おしん」の放送が1983~84年。もしかしたらこの「セーラ」は、「世界名作劇場版おしん」ということで企画されたのではないか…と思うんですが、どうでしょう。(安川正吾)