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ウエスト・サイド物語

ロバート・ワイズ
おすすめ度:★★★★★
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チャキリスの格好よさ!バシバシにキマる振り付け!でも…
おすすめ度 ★★★★☆

 やっぱりめっちゃ緻密にできた大戦後アメリカに舞台を移した「ロメオとジュリエット」。って知ってて、なぜかなかなか最後まで見てない。で、見れないのね。ウンチクを傾けるにはいいが、あまりに良くできた筋書が退屈。やっぱブロードウェーとか宝塚で連続公演してるレビューで配役がどうの「今日の」踊りが歌ができがどうのって見るしかない感じ。
 大戦後のアメリカの状況のウンチクなら今も迫ってくるんだが。ナチの迫害を逃れ着の身着のままでやってきたポーランド系移民。粗食に耐える農民に都会ニューヨークの風は厳しく、豊かなアメリカを実感するに至らない。一方、二次大戦・対共産圏・キューバに対する橋頭堡だったプエルトリコ。徴兵で間に合わなかった兵力として大量に受け入れたプエルトリカン達はしかし、夢の国アメリカを見てもう故郷に帰らなかった。埋めがたい民族対立間で生まれたトニーとマリアの恋。
 で、音楽。バーンスタインが大向こうをうならせ、かつポピュラーとしても成立させた出世作。冒頭のシンフォニックダンスは変拍子だし、指パッチンに金管バリバリ。いやぁ現代アメリカです('60sデスガ)。
 彼が若い男の子好きだったのは有名らしいが、そうすると可愛がられた小澤征爾とかヨーヨー・マって一体...しかしこの映画でその趣味が遺憾なく発揮されているっていうか...チャキリスの格好いいこと!男達の群舞がバシバシにきまっていること!ナタリー・ウッドを始め、女優達の何とも色気のないこと!まぁクラシック畑の人は、みんなニジンスキーの「牧神の午後」とか「春の祭典」とかの延長線上で舞踊音楽を語りたかろうから、仕方ないのかなぁ。



はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★

背筋にゾゾゾという感覚が走りました 。これは買わねばならないでしょう!
ホント満点を付けても良い出来です。



概要
ニューヨークの下町ウエスト・サイドでは、2つの不良グループ、ジェット団とシャーク団が対立していた。元ジェット団リーダーのトニーは、マリアという女性に恋をする。だがマリアは、シャーク団リーダーの妹だった。
冒頭、70ミリカメラがニューヨークの上空から、裏町ウエスト・サイドへ降りたつ。その高度な緊迫感と迫力、高揚する生気と感動が、全世界の若者の心をとらえた。61年のアカデミー作品賞ほか、全11部門を受賞。レナード・バーンスタインによる音楽、ジェローム・ロビンズによる踊り、名匠ロバート・ワイズによる映像の、すべてが巧みに一体化している。
名曲『トゥナイト』と『アメリカ』、そして体育館での圧倒的なダンス。これぞ、映画史上空前のミュージカルといえるだろう。(アルジオン北村)

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ウエスト・サイド物語



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