シリアスなストーリーもさることながら 芦川いづみさんの演技が素晴らしいです。芦川いづみさんの演技の巾は広いですが、トラブルに巻き込まれた影のある女性を演じたら、芦川さんの右に出る女優さんはいないと思います。
怒りがこみ上げる秀作ですおすすめ度
★★★★★
吉原公一郎の原作“小説日本列島”を「帝銀事件 死刑囚」の熊井啓が脚色・監督した社会派ドラマです。今年亡くなった熊井監督の代表的な作品ですので,追悼の意味をこめてチェックしておきましょう。
1965年のモノクロ作品ですが,テンポも良く,迫力のあるサスペンス仕立てで全く古さは感じさせません。
渋い演技で定評のある宇野重吉の穏やかな中にも鋭い演技が,日本の「黒い霧」を告発します。
ドラマは,1959年,米軍基地犯罪調査課の秋山通訳(宇野重吉)が,米兵殺人事件を追っていくと,旧日本軍人たちによる偽ドルが浮かび上がり,バックにはCIAが暗躍したのではないかと思わせるサスペンスです。
現在も「日米地位協定」なるものを腹立たしく感じておられる方は多いと思いますが,当時の日本はまだまだ敗戦国のレッテルが貼られ,自由な発言もできなかったと思います。戦後20年,負の遺産を払拭するかのような鋭い切り口の熊井映画に,きっとあなたも引き込まれるはずです。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
ホント満点を付けても良い出来です。