イーストウッド監督作品の中では一般的には低評価の作品だが、なかなか楽しめるおすすめ度
★★★★☆
多くのイーストウッド監督作品が絶賛される中で、一般的に最も評価の低い本作だったので今まで未見でしたが、今回初めてDVDで鑑賞してみると、言われているほど駄作ではありませんでした。
アイガーに登る前までの展開が少々間延びしていることや、後半に出てくる登山家夫人が映画の内容にあまり絡んでこないこと、そして殺し屋の組織が世界的な規模らしいのだがあまりスケール感がないことなどの欠点はありますが、モニュメント・バレーでの登山トレーニングやアイガー北壁の登頂シーンは迫力があります。最近の映画では「クリフハンガー」では命綱をCGで消去していますし、「バーティカル・リミット」ではセットが見え見えだったのに比べ、スタントや合成を使わずにイーストウッド自身が実際に登っており、登山シーンではまさに手に汗握る場面の連続で凄かった。(プロダクション・ノートにあるように撮影中に登山家が一人亡くなっているそうです。)
この頃のイーストウッドはまだ数作品しか監督しておらず、この作品は監督イーストウッドとしての映像表現への挑戦というよりは、俳優イーストウッドが本物の登山シーンに挑戦するために監督として作品全体をコントロールしたかったということだったのではないでしょうか。ジョン・ウィリアムズのちょっと哀愁のある音楽も良かった。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
ホント満点を付けても良い出来です。