待ちわびたDVD化、そしてすぐに廉価盤…嬉しいけど複雑…おすすめ度
★★★★★
やっとDVD化されて喜んでいたら、すぐに廉価盤の出現。
少々、複雑な気分です。
当然内容は文句ありませんが。
アルトマンの作品の中では一番好きな映画。
グランドホテル形式をスタイリッシュに仕上げる手腕もさることながら、個性派俳優陣をこれほど見事にまとめきるのは見事の一言。
最後のオチのサプライズには唖然としました。
(ちなみに、グランドホテル形式を踏襲したという意味では、プレタポルテの始まりに注目です。ホテルの名前が「グラントホテル」でした!!「ひまわり」を知っている人ならマストロヤンニとローレンの絡みは映像以上に笑えるのは必定です。個人的には、驚きのオチもふくめて「マグノリア」に同じ匂いを感じます。)
公開当時、低迷期を乗り切って、群像劇の名手として復活したアルトマンに大拍手でした。
アメリカきってのインディペンデント監督アルトマンの死は大変悲しかったです。
長い作品ですが、最後までダレずに観ることのできる傑作。
ジャズやブルースに造詣の深いアルトマンらしく(そういう意味では「カンザスシティ」は必見。ジャズバトルのシーンはすごい。有名ジャズメンも多数参加していました。)、OSTもなかなかな良くできています。同時に聞いて欲しいです。
ちなみに、この映画は生涯短編しか書かなかったアメリカの小説家レイモンド・カーヴァーの複数の作品をひとつにまとめあげたもの。
村上春樹氏が翻訳した全集が出ています。
これもまた味わい深い作品集です。
映画を観てからでも是非読んでほしいと思います。
様々な人物たちの交錯劇おすすめ度
★★★★☆
様々な個性あふれる俳優たちが様々な境遇の人物を演じ、そして登場人物たちが関わり合い物語を通して交錯していきます。とにかく俳優たちの演技が自然で、素晴らしい演技力を持った人達ばかりが出演しています。沢山の登場人物がいるのでその個々にストーリーがあり人生があり人間という生き物の複雑さを物語っていました。笑わせてくれたり悲しくなったり、時には驚かせてくれて3時間という長い映画ですが飽きずに観ることができました。
ただ沢山の登場人物に加え、シーンの転換のペースが速いので物語についていけなくなることもあるかもしれません。僕自身2回観ていて1回目ではストーリーを追っていくのに必死でしたが、2回目では映画の全体像が見えてきてより深く映画を理解できたように思います。素晴らしい群像劇だと思います。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。