奴隷制度を扱った作品で、スピルバーグということで興味を持ちました。氾濫した奴隷たちを収容したアメリカとスペインの争い。時代は当然のことながら奴隷解放以前。キャスティングも豪華で、とりわけ奴隷のリーダー役を演じる俳優の熱演振りが目立ちましたが、「アメリカの良心」は描いているものの、あまりにも勧善懲悪的で、もうひとつ説得力がない。米国人のレビューが名が前に書いてありますが、まったく同感で、いまひとつ釈然としないものを感じた。
スピルバーグの真骨頂!おすすめ度
★★★★★
シンドラーのリスト以来、久しぶりにリアリティのある映画でした。
全編を通して流れる一貫した自由への権利を謳ったテーマと、実話を
元にした映画の為、映像もリアリティを追求しており、心が詰まされる
シーンが感情移入に多いに貢献していると思う。
決してわざとらしくは無いので意識をせずに見れると思います。
やはりアンソニー・ホプキンスは凄い役者ですね!
最近はレクター博士のイメージが定着してしまっていたので心配でしたが
全然そんな事はなく、実在の元大統領に成り切っていました。
老人特有の動作も自然で思わず『そうそうこう言うじいさんいるよな』と
思ってしまいます。
主人公?のアフリカの黒人役も見事にハマっていてとても役者とは思えませんでした。
人間の尊厳とは何かを力まずに見れる作品だと思います、是非おすすめします。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。値段の割には上出来。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
奴隷船「アミスタッド」の中で暴動が起きた。奴隷貿易の商品として船に乗せられた西アフリカ人53名をめぐる1840年代の裁判を、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した。アメリカの歴史をざっと知るにはこの映画を見ればいい。作品の物語性や技術の高さに定評のあるスピルバーグ監督だが、『シンドラーのリスト』や最近では『プライベート・ライアン』でもそうだったように、その持ち味にこだわってはいないようだ。どちらかと言えば、作品を美しい映像で飾り、感動を誘おうとしているように思える。壮大なメッセージを込めたかったのだろうが、奴隷制度の描き方は単純で、月並みなものになってしまった。登場人物は、ハリウッド映画におなじみの役割を与えられている。「悪党」役に、スペイン人の奴隷商人を配置。熱心なアボリショニスト(奴隷制度廃止論者)の描き方も一方通行で、側面は描かれていない。そんな中、奴隷を輸送する中で起きる一連のシーンは、リアリティにあふれており残酷さをよく伝えている。『アミスタッド』は、法廷ものとして考えた方がよさそうだ。若く理想に燃える弁護士(マシュー・マコノヒー)がゆがんだ政治システムと戦い犠牲者を助けようとする、よくあるタイプの法廷ものだ。奴隷制度の描き方は、『E.T.』の設定にあてはめることができる。アフリカ人による暴動のリーダーとなるシンケ(ジーモン・ホウンソウ)は、『E.T.』で言うところの宇宙人。仲間とはぐれ、言葉の通じないところで家に帰る道を探すという意味ではそっくりだ。砂に絵を描いて地理を尋ねるシーンや、表情を真似させてコミュニケーションを取らせようとするところなど、マシュー・マコノヒーは、さながら『E.T.』をかくまうエリオットだろう。少年と迷子になった宇宙人の心の交流を描いたSFファンタジーでは文句なしに感動をよびおこした設定である。しかし、複雑に絡み合った歴史という真実を扱うには弱かったと言わざるをえない。(Dave McCoy, Amazon.com)