ツンデレソングの金字塔おすすめ度
★★★★★
もうケチのつけどころが無いほど、視聴者のニーズを的確にとらえた完璧な一曲。
「バカ犬〜!」の絶叫ではじまり、「ホントは‥‥スキ‥‥かも」という可愛いつぶやきで終わるという構成は、まるで「ツンデレ音楽劇」です。
曲調は、ちょっとグループサウンズを思わせるような、アップテンポのキビキビしたリズムにマイナーなメロディ。日本の70年代っぽいレトロでベタな歌謡ポップですが、「ゼロ」は作品自体がベタなので、よくマッチしています。そもそも、ルイズにR&Bやヒップホップは似合いませんしね。
ルイズ役の釘宮理恵は、つねづね「歌は苦手で‥‥」と発言していますが、いやいやどうして。なかなかに上手だと思います。かつて「りぜるまいん」の主題歌で、視聴者の脳をピンク色に染めた、甘い甘〜いロリータボイスは健在です。彼女の新たな代表曲と言っても良いでしょう。
作曲は新井理生が担当。CMやアニメ業界を中心に活躍する方で、「ゼロ」の関連楽曲のほとんどを手がけています。
彼の生み出すメロディの特徴は、「無理がない」ということ。
J-POPでしばしば多用される、5度や6度の極端な音の跳躍をあまり用いず、なめらかで流れるような旋律が次々に繰り出されるタイプで、覚えやすさ・親しみやすさが好感触です。
また、ほとんどの楽曲の音域が1オクターブに収まるのも、恐らく意図的でしょう。専業の歌手でなくても歌いやすく、歌い手の声のいちばん良いところを無理なくアピールしています。
まあ、そんな細かいところはともかく、ルイズのキャラクター性、釘宮理恵の声の可愛らしさが完璧に表現されている楽曲なので、彼女の声を聞いただけで頬がゆるむようなダメ人間(まあ僕のことなんですが)にとっては、買わずにはいられない1枚です。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!