本音の建前おすすめ度
★★★☆☆
WOWOWスクランブルアニメーション「REIDEEN」第6〜8話を収録したDVD3巻です。
一言で言えば、金色のREIDEEN召還から始動するロボットアニメ作品と位置付けられそうですが、
リアルタッチのキャクターデザインによる人物と学園、日常風景を写実的に描き、
いわゆる2次元作品独特の誇張&過剰表現を極力抑えています。
ドラマや小説の雰囲気に近い、現実味を強めた丁寧な作風がなかなか好感触です。
第6話「神なる鳥」★★★☆☆
ついにゴッドバード出現!金色の翼をまとい、闇夜の大空を舞うライディーンが神秘的です。
また、自分の意志ではどうにもならない事態に苛立つ淳貴を星川花を中心とした
前田崎、寺崎の白鷺3人が大人の配慮と余裕で包む暖かな描写に和みます。
人型の敵に包囲されても余裕をかましたり、徒手空拳でたやすく撃破する様もなかなか好感触。
第7話「新たなる風」★★★★☆
噛み合わない淳貴と軍内部の苛立ち、国家防衛の建前に焦る者達の愚かさが見物です。
「急いては事を仕損じる」とはまさにこのこと。新型機「疾風(はやて)」が敵に侵食され、
自らの首を絞めるハメになった軍内部崩壊を匂わせる展開が秀抜です。
淡々としていた物語がようやく面白くなった期待のかかる一本です。
第8話「疾風暴走」★★★★☆
正義と大儀の狭間で揺れる人間描写に注目です。大多数のために一人を犠牲にするか否か。
疾風が敵になることで報道機関へのごまかし、建前なども含めた葛藤するドラマ性を
強調することに成功しています。初めてライディーンと迅雷部隊、白鷺部隊の共同戦線が描かれ、
緊急時の人間関係とその修復の重要性をも描き出した見所の多いエピソードです。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。非常に洗練された魅力的なものになっていると思います。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
70年代TVスーパーロボットアニメを代表する名作『勇者ライディーン』を装いも新たにリメイクしたSFシリーズのDVD第3弾。第6話「神なる鳥」では旧作ファン待望、ライディーンがゴッド・バードに変形し、大空を飛ぶ。淳貴(我妻正崇)と自警隊迅雷部隊との確執や、白鷺部隊の面々との交流など、人間ドラマ部分も充実。第7話「新たなる風」ライディーンとの確執が続く中、自警隊は新型兵器“疾風”を完成。しかし疾風は突如暴走を始め、第8話「疾風暴走」へと至る。淡々とした作品テイストの中で、じわじわと緊迫感が高まっていく過程が着実に描かれているが、その中で国家の焦りやエゴが見え隠れするあたりも秀逸。第8話の後半は疾風をめぐるミッションとバトルも淳貴と白鷺部隊、迅雷部隊の共闘によって大いに盛り上がり、後味もさわやか。(増當竜也)