グラミー賞(2008年2月)総なめ エイミーのライブ!おすすめ度
★★★★★
2008年2月12日のグラミー賞で最優秀レコード、新人賞など主要5部門を独占してしまうとは正直言ってサプライズだった。それもCDセールスではダントツを行く先輩のアリシア・キーズやビヨンセを出し抜いたのだから、もう一度びっくりだ。一見退廃ムードだが、よく聴くと力強い歌い回しの中に癒し感すらあるのだから稀有なアーチストといえる。
エイミーは最近ロンドンで人気急上昇のR&B歌手である。ほとんどの曲は彼女自身の作詞・作曲。クラブで活躍しているのでクラブジャズ・ジャンルのアーチストとして見るとぴったりだろう。
歌は独特の低音域を持つシンガーで型破りだ。セクシーな嗄れ声と、ビーハイブヘア&キャッツアイのファッションは60年代ポップグループ「ロネッツ」のロニー・スペクターにそっくりだが、それは見かけ上である。歌唱法はジャズのホリー・コールと似ている。激しいビートに乗って意味深な歌詞をさらりと歌いこなしているところが現代的だ。そしてポリカップを手に酒を飲みながら歌っているのは今時珍しい。でもこのライブではアルバムCDより艶っぽい声が出ているのだから恐れ入る。
ワイヤレスのヘッドマイクを付けてダンスしながら歌うのもいいが、昔風にワイヤードのマイクでリズムに身体を震わせて歌うエイミーのスタイルは「歌手っていうのはこうだったんだ」と考えさせてくれる。
本作品では英国を中心にヒット、グラミー賞最優秀レコードの対象になった「リハブ」、個人的に好きな「バック・トゥー・ブラック」など21曲が収録されている。本作品には1時間余のライブのほかインタビューなど内容盛り沢山となっている。尚リージョン1です。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。値段の割には上出来。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。