内輪なミステリー+コメディ☆おすすめ度
★★★★☆
全編とあるワンシチュエーションで、
伏線を張りつつ、話をコロコロ転がして、小気味良くオチをつけながら物語は進んでいきます。
それぞれのキャラも、話の進む角度もしっかりと立っていて、ほとんどは5人の話による展開にも関わらず、全然飽きずに見れる話です。
脚本自体がいいし、先読み出来たとしても気にさせないリズムある面白さが魅力ですね。
とても良くできてるなぁと感じられる作品ではないでしょうか。
話のピークは、一番純粋なキサラギのファンなのに、一番キサラギと離れたところにいたおたくファンの想いが報われるところです。
そこにもっていくまでの流れも巧みでした。
その後はかなり蛇足な感じが否めません。一気にぶっ飛んだ感じにもなりますし、カットしたくなるところもあるのでマイナス。
でも最後の皆で踊っているところは個人的に好きです。笑えたし、変なスガスガしさがありました。
何だこれは? でもなんかいいんです☆
おすすめ度 ★★★★★
全く予備知識なしで観ました。これが災いしたのでしょうか。
オープニングの曲も映像もノリノリで、ものすごく期待高まりました。
前半はなるほど、こういうノリか... ん? こんなもんなの?と思いながら観てたら何かだんだん雲行きが怪しくなってきて犯人探しに話は急展開!
すごくマジなトーンになってきて自分の期待してた内容とずれたせいか、正直、少々退屈するところもあったんですが、後半とんでもない展開になって...何か、すっごくよかったです☆
気持ち悪い連中どころか、とてもさわやかだったですよ。こんな連中の集まりだったら参加してもいいかなって気持ちに...ならないか。 でも愛すべきキャラです。
とにかく小栗旬さん最高! めちゃくちゃ演技うまいですね。
舞台が一室だけのストーリー展開なので絶対に退屈するはずの映画なんですが、演出とカメラワークでそのハンデをうまくカバーしています。
最後の最後にオマケ的なオチもあるし、とにかく小規模な舞台作品をおもしろくするための工夫が最大限なされてます。
なにも考えず、また期待せず、でも多少の予備知識があって観た方がもっと楽しめた作品だと思いました。
概要
グラビアアイドル如月ミキが自殺して、1年がたった。その一周忌に彼女の思い出を語り合おうとファン5人が集まった。しかし、ファンサイトの常連である彼らは、彼女がなぜ自殺をしたのかを知りたくてたまらない。そんなときひとりが「彼女は殺されたんだ」と言う。他殺説を繰り広げるうちに、ハンドルネームしか知らなかった彼らの素性が浮き彫りに。そしてお互いを犯人だと疑いはじめる…
アイドルの死をめぐり二転三転していくドラマが密室で繰り広げられるワンシチュエーションコメディ。主演の小栗旬、小出恵介、ユースケ・サンタマリア、塚地武雅、香川照之らが、脚本に惚れて出演を決めたというほど練られたセリフがこの映画最大のチャームポイント。笑いを散りばめながら、ひとりのアイドルの死が二転三転していく展開はスリリグでさえある。そして最後には、どこかホッとするカタルシスがある愛嬌たっぷりの作品だ。脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太、監督は『シムソンズ』の佐藤祐市。(斎藤香)