もう一声!おすすめ度
★★★★☆
『他人の家』(全2巻)以来、作者には多大な期待をもって新刊を待ち続けている。待望の第3巻。
M(マゾ)な料理人と、S(サド)の女主人のやりとり…は文句なくいつもの通りに面白いのだけど。
1,2巻にあったような、料理とエピソードとの絡み具合がちょっと浅いかも。
かといって、あんまり人情話に溺れるようになってもお終いだし、しかし料理漫画というカテゴリでもない。
その辺のバランスが新しく珍しかったのだが…。
なんとかこの新境地を迷いながらも進んでいってほしい。作者にはそれだけの力量がある。
余談だが、巻末の漫画がとても面白い。
いつかこういったエッセイ漫画で何か一冊出して欲しい。
作者は、「第三者の視点」を持っている、と巻末を読む度に再認識する。