The Velvet Underground: Deluxe Edition
アップされている写真で分かりますが、
アマゾンCOMより届いたので内容書きます。
・New York Art
・附属のCD(R)・7インチ
(Moereen tucker's 1968 acetates)
Side1 We're gonna have a real good time together
Side1 If you close the door(After hours)
・サイン(lou reed:Moe tucker:Doug Yule)
・豪華化粧箱
New York Art出版記念で
2009年12月6日にNY公共図書館にてトーク・セッションを行うことが決定している。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ もっとも嫌われもっとも影響力のあったアルバム (P‐Vine BOOKs)
私は熱心なロックファンというわけではなくて、むしろVUに影響を受けたとされる77年以降のパンク・ミュージックなんて大嫌いな部類に入るのですが、『Velvet Underground&Nico』はもう本当に大好きなアルバムで、同時にこのアルバムを世に送り出したルー・リードもジョン・ケイルもスターリング・モリソンもモーリン・タッカーもニコも、もちろんアンディー・ウォーホールも、このアルバムに関わった人間が愛おしいくらいに思えるほど、1stバナナが大好きです。
暗く陰鬱な雰囲気をまとった(というかそのように装うしかなかった)VUのイメージ、そして前衛的で卑猥な内容を扱った音楽だと批評家たちから攻撃され、正しい耳のリスナーを獲得する前にラジオ局からも完全に無視され、妥当な評価すら与えられることなく、さまざまな不運が重なってロック史の淵に一度は追いやられた1stバナナ。もはや伝説ともいえるアルバムにまつわる話がゴロゴロと、まるで鉱山から発掘された宝石のように彼らを内側から輝かせるような本がついに出たのか!と期待したのですが、個人的にはあまり興味のない話に数十ページも費やされていたことが残念でした。
どういうことかと言いますと、この本の著者はミュージシャンなので、僕が影響を受けたアーティストは〜とか、十代の僕がこれこれのアルバムに出会って〜、という「余談」がけっこう多いです。著者自身が「余談になるが〜」と何度も断っているのですが、これがほんとうに余談であります。もうひとつ、レコーディングに関する話のところで、エンジニアに関する経歴紹介にかなりのページが割いてあります。確かにディランやサイモン&ガーファンクルの名前が登場してなかなか興味深い内容なのですが、ちょっとマニアなロックファン向けかも?すこし退屈に感じました。あと、誰の証言をとっても結局のところ定かではない製作費について最初に結論を言いながら、だらだらと書き続けているのもどうかと思いました...。
というか、私はこのアルバムにまつわる、これまで語られることのなかったこれこそほんとうの秘話のようなものを期待していたのですが、これまで彼らについて言われてきたこと、インタビューの総まとめといった感じです。たまーに知らなかったエピソードが出て来てにんまりしてしまう程度のもので、それ以下でもそれ以上でもありませんでした。ひとつひとつの曲について解説された章はとても面白かったです。ロックに精通されているかたが読んだらもっと違う印象をもたれるかと思いますが、素人目からですとこのような感想になります。
ロックン・ロール・ハート
「トランスフォーマー」と「ベルリン」は名盤だった。前作「コニーアイランド・ベイビー」もよかった。しかし、1976年のこの作品はといえば、タイトルはかっこいいのだが、内容はちょっと散漫になってしまった。タイトル曲のなんだか妙に力の抜けたスカスカ具合にそれがあらわれている。このあたりからルー・リードは低迷期に入るという評価がなされ、実際ベスト盤に収録される曲がなくなる。
が、しかしである。4曲目「You wear it so well」、5曲目「Ladies pay」の素晴らしさはどうだ! これらのメロディラインといい、ボーカルといい、ルー・リードのベスト・パフォーマンスといえるだろう。
「You wear it so well」のゆったりとした重さ、「Ladies pay」の走り回るピアノにからむルー・リードのボーカル。これぞルー・リードである。ファン必聴の2曲。この2曲を中心に聴くと、このアルバムもいいんだよね。全体に漂う妖気、虚無、倦怠、そういうのが、やっぱりルー・リードなんだ。