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BROTHER [DVD]
役名からして太平洋戦争のヤクザ版的な匂いはします。
どうやっても勝てない戦争を仕方なく始めて、内部の暴走を抑えきれずにやり過ぎて返り討ちにあって金はアメリカに、というザックリした流れはそのものと言ってもいい。
ん?なんで?ていう言動がなんの説明もないまま淡々と進んでいく場面が多く、私自身理解出来たのは半分くらいでしょうか。
これを全く無視して筋だけ追える人はこの映画が面白い訳がありません。
説明的なナレーションやテロップの無い中で、どれだけその世界の深くまで理解出来るか、が試される作品。
終盤『あなた達日本人は不可解だ』というセリフを吐かせているが、間抜けな日本人が観ると日本人自身がそのセリフを吐いてしまいがちな映画です。
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Catch The Wave
今回は、前回のCDとまた違った感じの曲が入っている感じです!
心に響く歌詞など豊富!今回は、タイアップ曲が多いから初めての人でも聞き覚えがある!ってかんじで、入りやすいかも(^_^)v
ぜひ、聴いてください!!
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ブラザー☆ビート DVD-BOX
DVD「ブラザー☆ビート」予約しました!!
伝説的ともいえる超イケメン俳優の競演なので、細部に渡って何度でも見ようと思います。
プライベートな顔を垣間見れる映像特典がとっても楽しみ!!
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BROTHER [DVD]
北野作品らしい映画です。
大衆うけを意識するのは仕方ないことなのでしょうが、それにしても『座頭市』くらいまでいってしまうと、ちょっとポップすぎて昔からの北野作品ファンのわたしのような人間にはウンザリでした。
この映画くらいに適度に大衆うけを意識しつつ、北野作品らしさ全開というバランスがちょうどよいのではないでしょうか。
それにしても、やはり武が演じるヤクザはかっこよかったです。
『ファッキンジャップくらいわかるよ、バカ野郎っ』
『じゃあ戦争だよっ!』
しびれましたね。
破滅的で退廃的で後先考えてなくて。しかしだからこそ、儚くも美しいのでしょうね。
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アウトレイジ オフィシャルガイド (日経BPムック)
3月9日〈日本時間10日〉にフランスから芸術文化勲章の最高章コマンドールを授与されるなど、現在(いま)や世界的な“マエストロ”と称され、カリスマ性が世界に浸透している映画監督・北野武。本書は、『BROTHER』〈2001〉、『座頭市』〈2003〉以来、7年ぶりにバイオレンス・アクションに挑んだ話題作『アウトレイジ』〈6・12公開〉のオフィシャルガイドブックである。
本作はヤクザ社会において金と権力を手に入れるためだけに権謀術数をめぐらすヤクザ同士の熾烈な権力闘争を描いた極悪非道な群像劇である。
今回、森昌行プロデューサーが北野武監督にとって久々の原点回帰となるバイオレンス作品を撮るにあたって一度リセットする意味でキャストを一新させた事に評価したい。大杉蓮、寺島進といった北野作品お馴染みの顔ぶれが登場するだけで食傷ぎみになる事があるからだ(もちろん両氏が悪いワケではない)。それともうひとつはキャストが一新された事により、他のドラマや映画で活躍する有名俳優たちを北野監督がどのように演出するのかも本作の見所だ。
ドラマなどではどこか繊細でひ弱な青年を演じる事が多い加瀬亮が切れ者の雰囲気を漂わせるヤクザ・石原を演じ、現在ではお父さんやサラリーマン役が多くなり、実に『悲しきヒットマン』〈1989:一倉治雄監督〉以来20年ぶりのヤクザ役となる三浦友和に会長の命に服従する若頭・加藤を演じさせ、そして何より注目させるのは『踊る大捜査線』の神田署長役で一躍人気俳優となって以降、いいひとを演じる事が多くなった北村総一朗に絶対的な権力を持つ狡猾な山王会会長・関内を演じさせる北野監督の心憎い配役に拍手を送りたい。
ちなみに北村氏は本作で初のヤクザ役と紹介されているが、実はその昔、刑事ドラマなどでよくヤクザ役や犯人役を演じてこられており、この度久しぶりにヤクザの親分をどこか生き生きと演じている氏を拝見して十分堪能した。