沖縄フォーク村(紙ジャケット仕様)
深夜放送のラジオ番組の中で、
本土復帰直前の沖縄を吉田拓郎がレポートした時に、
紹介されたのが佐渡山豊の「どうちゅいむにぃ」。
「本土復帰万歳」ムードに酔う脳天気な高校生だった私にとって、
この歌は衝撃的だった。
そして、「沖縄」の歴史や風土や人々のことを、
本土復帰の意味を、
高校生なりに考え始めるきっかけになったのだった。
とはいえ、その深夜番組でのレポートも
「沖縄フォーク村」のメンバーによる歌も
「お堅く」て「重苦しい」ものばかりが詰まっているわけではない。
陽気な屈託のない若者としての、ラブソングだったり、
ごくありふれた日常を歌ったほんわかする歌もある。
BIGIN、HY、オレンジレンジ・・・
今人気の沖縄サウンドの源流がここにある。
仁義 (紙ジャケット仕様)
フォーク世代にとって佐渡山豊は、何ともいいがたい存在であった。沖縄という背景がまだかなり重い時代であった点もあるかもしれない。しかし、そんなことは横において、ただ耳を傾ければよい。「変わりゆく時代の中で」皆と生き続けたいという肯定の意志、「さとうきび畑の唄」の家の隣のキガさん、「カルピス」のほろ甘い思い出の味・・・・・・、どれも懐かしく思い出されてくるのである。ある意味では、十代のあの頃よりも新鮮な気がするのだ。もちろん同時代を過ごした者にとって、という懐古的な点は否定できないが・・・・・・
エレックシングルコレクション 喜怒哀楽 [Compilation]
今まで入手不可だった、よしだたくろうのデビューシングル『イメージの詩/マーク'U』を念願かなって聴けた。これはたくろうファンなら価値あるCDだ!残念なのはこのデビューシングルが欲しい人はかなりいると思うが、『エレックシングルコレクション』として出ている為、この曲が入手出来る事を知らない人が多いだろう。よしだたくろうのCDとして出して欲しかった。