行け!我が思いよ
全体を通して、さわやかな印象。恋をテーマにした曲が多く収められていて,錦織さんの、のびのある甘い歌声はロマンティックな気分にさせてくれます!
「セヴィリャの理髪師」より”私の名が知りたければ”は、今年錦織健プロデュースオペラで歌われてました。十分な歌唱力は言うまでもないですが,「オペラ」だからって「かしこまって」聞く必要はなく、かろやかに楽しんで聞ける作品ですよ。
トマ:歌劇「夏の夜の夢」 [DVD]
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」のオペラ化ではなく、シェイクスピアが主人公。
自信喪失に陥り、放蕩する彼を、エリザベス女王が、立ち直らせるというお話。
台詞が多く、オペラというより、かなり演劇っぽいです。舞台は美しいです。
皆演技上手で、違和感がありません。
ローマの恋
リアルタイムで、ジリオラ・チンクェッティを聴いてきた50代の者です。
このCDのイメージとなった映画「ローマの休日」でのオードリー・ヘップバーンの大ファンでもあります。
そして、クラシック界での妖精となったフィリッパ・ジョルダーノも好きです。従来のオペラ歌手とは一線を画す親しみやすさとすがすがしさを感じます。天が二物を与えた、という表現がチンクェッティにもフィリッパ・ジョルダーノにも捧げることが出来ますね。
一番好きなのは、チンクェッティが歌う「夢みる想い」です。「ノノレタ~ ノノレタ~~」で始まる最初のワンフレーズを聴くだけでジーンときますね。梓みちよ、伊東ゆかりがカヴァーしましたが、当時16歳のチンクェッティの清純さは、世界中でヒットする要素を備えています。1964年のサンレモ音楽祭でのグランプリ曲です。日本人から一番愛されたカンツォーネ・ポップス歌手ですよね。
この歌が流行った1964年には、東京オリンピックが開催され、新幹線も開通しました。当時、洋楽がオリジナルのまま日本でもヒットしていました。そんな時代の懐かしい曲の代表が「夢みる想い」です。
若い世代にとってはどのような印象を与えているのでしょうかね。
あれから、40年以上経ちました。どの曲もエヴァー・グリーンの輝きに満ちています。