機長からアナウンス (新潮文庫)
これには、現実的な社内のことが書かれていました。
例えば、スチュワーデスと機長の関係だとか、サラリーのことなど。
一歩踏み込んで書いてあるため、へ〜!!と思うこともたくさんありました。
パイロットといえば、社会的地位が高くて高収入のイメージがありましたが、仕事としての責任の大きさも知ることのできるものでした。
拒絶空港 (新潮文庫)
去年読んだ『査察機長』にくらべてサスペンス色がてんこ盛りで、著者のサービス精神を感じました。大きなトラブル(今回は車輪の破損と放射性物質の持ち込み)があったときに、機長やキャビン・アテンドがどう対応していくのか、そして交信とデータを受け取る地上のひとたちがどう動いていくのか、どきどきしながら読み進めていけました。
実際に何十年も飛行機を操縦してきた著者の物語だけに、リアリティは抜群です。また、こうしたことは本当に起こりうることなんだと、すこし怖くもなりました。
査察機長 (新潮文庫)
文庫化されるのが飛躍的に早くなったここ数年、
好きな作家のものでも単行本を購入することがめっきり減りました。
文庫の倍の値段でしかもかさばる単行本を購入する時、
『単行本ならではの素敵な装丁』
『何度も手にして読みたい作品』
『親や子供たちにも読ませたい作品』
私のポイントはそんなところです。
私のような飛行機好きはもちろん、飛行機や航空業界に
少しでも興味のある方、年末年始に読む本をお探しの方、
一行目からスラスラ読めて、派手なミステリーではないのに
ハラハラドキドキ一気にいけちゃうはずです。
そんなカリスマ性とある種の気品を兼ね備えた作品だと思います。
これはぜひ早く映画化して欲しい!
若いが優秀なパイロット村井、鬼チェッカーの氏原、
定年目前のひょうひょうとした大隈、誰に演じて欲しいか
想像しながら読んでいくと2倍楽しいですよ。
査察機長
内田幹樹さんの本は「機長からアナウンス」が最初で楽しく読ませていただきました。
この「査察機長」は3冊目になりますが、毎回リアルで引き込まれます。今回は新米キャプテンが成田ーNY間の乗務で審査を受ける過程が、描かれています。一度手にしたライセンスは永遠では無い!
と、いう業務はパイロットだけでしょう。もしかして、この主人公は
若き日の著者・・?自分も、この飛行機に乗り込んだ乗客として到着地までのフライトを楽しみました。
パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)
ここにストーリーを書くのは避けるべきですが、帯に記載された「エンジン炎上、機長は意識不明」といえば、だいたい想像できるでしょう。そこに別な事件や人間関係が入り込み、話が面白く展開していきます。
ストーリーも面白いのですが、飛行機の乗客としての安全に対する知識もリアルに伝えてくれる本です。