60セカンズ ディレクターズ・カット版 [DVD]
作品自体のレビューはみなさん既に書かれていますので、私は劇場公開版とディレクターズカットの違いについて書いてみます。
先に発売された劇場公開版DVDの117分に対し、このディレクターズカットは10分長い127分となっています。
しかしながら特にストーリーに大きな変化はなく、見比べないと追加シーンに気付かない人が殆どかもしれません。
そのため、ディレクターズカットによくありがちな尺が延びてダレるような印象もありません。
とはいえ、何度も見直しているファンの方なら劇場公開版に無いシーンに「おっ!」と反応するはず。
追加になったシーンは、編集の誤差レベルのカット割変更から、会話シーンが丸々付け加えられてる部分まであります。
個人的に追加シーンの中で最も嬉しかったのは、エレノアの走行シーンが多少長くなっている事。
しかもカット割り変更程度ではなく、用水路から脱出するシーンや、埠頭の工事現場でのシーンなど、結構なボリュームです。
派手なシーンが加えられた訳ではありませんが、エレノア目当てで見ている私にとってディレクターズカットの意義は大きいです。
実は劇場公開版BDを既に持っていたので、ディレクターズカットはずっと未見のままでした。
中古DVDの価格が随分とこなれた事もありつい最近になって初めて見たのですが、これなら買い足しても損はないと思いました。
でもできればディレクターズカットにもBlu-Ray版を用意して欲しかったですね。
PEEPING TOM
パットン本人曰く
「チャーミングな仕上がり。自分なりのポップ・ミュージックを作ってみたんだ。」とのことですが、
さすが『奇才パットン』ただのポップアルバムではありません(笑)しっかり『おもしろい』です。
パッと聴きでは『Faith No More 時代を彷彿させる歌メロ』を堪能でき、
じっくり聴きだすと音のおもしろさにハマる『スルメ』アルバムといった感じでしょうか(笑)
Faith No More 以来(Fantomasなどで)離れていた人にも聴いてみてほしいアルバムです。
ジャケも凄く凝っていて『からくり扉』風で、かわいくておもしろい。
ただ、国内盤だと思い購入すると、ガッカリすること間違いなし!
紙ぺら1枚、いや実際にはジャケ用日本語1枚と解説{歌詞なし}1枚の合計2枚がついているだけで、
中身は『輸入盤』と全く同じなので星1つマイナスしておきます。
フレディVSジェイソン オリジナル・サウンド・トラック
映画が好きで買いました。
メタル系のCDは初めて買ったのですが、聞いてみて「ああ、自分が求める音楽はこれだったんだ!」と気付きました。
どの曲も素晴らしい。
買う前はオープニングで流れるBeginning of the endが格好いいな、くらいしか思っていなかったのですが・・・
今や毎日一度は聞いており、最も好きなCDとなりました。
しかし、歌詞カードがなかったのは残念です。
Spirit In The System [日本盤先行発売 / 初回盤限定ナイスプライス仕様 / ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (BRC-265LTD)
ザ・ケミスツの待望のセカンドアルバムです。
最初に感じた印象としては「前作よりロックにシフトしている」ということ。
前作は他の方が書かれたようにクラブでアンセムとなる(絶対アガる)曲がいくつもありましたが、今作はそこまでの「アガる」感じはありませんでした。それは、決して曲のクォリティーが下がったということではありません。前作はロック・レイブ・ドラムンベースなどのカッコイイ部分のみを凝縮した感じだったのですが、今回はロックをベースに他ジャンルのカッコイイ部分を必要最小限に絞り込んだ感じです。ややシンプルになったと表現してもいいような…。
さらにいうなら、前作は「踊る」音楽だったのに対し、今作は「暴れる」音楽に変化したように感じます。もしかしたらライブ映えするのは今作の方かもしれません。
作品のクォリティーとしては決して前作を下回ることはありませんし、文句なくペンデュラム・プロディジーなどが好きな人にはお勧めできます。ただ、好みの問題で評価が分かれるかもしれません。この辺りは他の方のレビューを読んでもらえれば理解できると思います。