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Zang Tumb Tuum: The ZTT Box Set
なのが少々つらい。「ZTT JAPAN」サイトでPAL仕様ではない通常盤のDVDが特典として付いてくるみたいなので、これから購入する方はそちらをお薦めします。。ZTT25周年BOXセットということで、CD3+DVD1(PAL仕様)+分厚いブックレットでかなり豪華な内容。収録曲の多くが聞き慣れたヒット曲のオンパレードなのだが、これまでのZTTの軌跡を振り返る意味でも、改めて聴くおもしろさもあってファンなら買って損はないはずです。
個人的には今まで、欲しくても手に入らなかったAfrika Bambaataa & The Soulsonic Force - Don't Stop… Planet Rock (House Mix II by LFO) 、Sun Electric - Red Summer (The Orb Koskiewicz Mix)、Save Me From Myself (Apollo 440 kingdome come ambient mix) - Taraなどのレア・トラックが収録されていたのがうれしい。
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90
女性のウィスパリング・ボイスがかぶった1曲目から、アダルトでクールなセンスが漂う90年代テクノの名盤。全体にメジャーセブンスが多用されているほか、四つ踏み以外のリズムも盛りだくさん。「テクノ=単調な音楽」というイメージをくつがえす、聴いてて飽きない一枚。大人になっても聴けます。
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Blueprint-Best of
現在所属していないと思われるが、古巣のZTTからのベスト盤。ベスト盤と言えば以前にリリースされていたものがあるが、そちらは文字通り入門盤としてのショーケース的な正統派のベストであったのに対して、今回はベストというより、長年のファンのための新譜待たせてゴメン的な企画盤として捉えた方が納得できる作品だと思われる。収録曲を見れば分かるようにこれのどこが彼らのベスト曲なんだ・・・というマイナーな曲が並び、エイフェックスツインやモンキーマフィアのイマイチなリミックスやら普通にオリジナルの楽曲に加えて今回のための新録されたものが注目だが、オリジナルの雰囲気を残したアップグレード版といった趣だ。一応ZTT期以前と解雇後の楽曲も収録されている。値段がシングル並みなのでファンなら即買いだろう。
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Don Solaris
世間では、駄作というか、「もう終わった存在」と言われておりました、このアルバム。
しかし、どうでしょうか?まあファンが808に求める音楽像:つまりポップでありながらも先鋭的というイメージに食い違いが生じた結果の低調な評価とも言えますし、悪く言えば、レイヴ時代を知らないブリットポップ世代にとっては「808 stateを格好良いと言うのはダサイ、今はケミカルだ」みたいな空気が出来ていたのかな?とも考えていました(実際、このアルバムが出た際、各雑誌はまったくと言っていい程取り上げなかった)。
しかし、個人的な意見ではありますが、2005年の現在、このアルバムが発表された頃のテクノ関連のCDを棚から漁ってみても、このアルバムより聴ける物は正直殆んど無いです。
3曲目のBirdや6曲目のJoyriderなど808 stateにしか創れない創造性あふれる曲ばかりです。