踊りも音楽も時代を越えて伝わってきますおすすめ度
★★★★★
改めてDVDでじっくりと鑑賞するとその映画の出来栄えの良さに驚かされます。ダンスの切れのよさは特筆物ですし、バーンスタインの音楽は全く古くなっていません。ストーリーもシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、アメリカの人種差別を見事に描いています。彼の音楽と名振付師ジェローム・ロビンズの踊りで生き生きと浮かび上がらせたこの映画は後世に残るステキなものでした。ロバート・ワイズ監督・製作のこの作品はアカデミーで全11部門を制覇しました。
ニューヨークの摩天楼の俯瞰シーンから始まり、少しずつウェスト・サイドへとフォーカスし、街を舞台に踊るという演出もまた斬新なものでした。ジョージ・チャキリスの足を上げた姿は、この映画を代表する名シーンの一つです。彼の様々な場面でのダンスの素晴らしさは、今見てもその切れの良さに圧倒されます。
プエルトリコ移民と、白人だけれどもイタリア移民(オリジナルはポーランド移民)の対立という人種の坩堝と呼ばれるアメリカ・ニューヨーク・ダウンタウンの1950年代を生き生きと描いています。
「トゥナイト」「マリア」「アメリカ」「クール」「アイ・フィール・プリティ」「サムホエア」など愛してもやまない名曲揃いです。トニー、マリア、アニタ、そしてジェット団やシャーク団の各ボーカルが重なり合いながら展開される「クインテット」では、様々なナンバーが入り乱れ、対位法的な手法を使いながら登場人物の心情を吐露させています。この音楽の質の高さこそバーンスタインの真骨頂でしょう。
普通、ハッピーエンドで終わるイメージが強いミュージカルですが、悲劇を引きずったままエンディングを迎えるのもまた新趣向でした。
名曲ぞろいのミュージカルおすすめ度
★★★★★
現代版ロミオとジュリエットのストーリー、シャープなダンス、バーンスタインの音楽が渾然一体となったミュージカル映画の傑作。
リタ・モレノ、ジョージ・チャキリス、ラス・タンブリンの三人はとくに光っている。他のダンサーの面々の演技もきまっている。ニューヨークの下町を縦横に走りながらのダンスが同時にストーリーをも物語っていてすばらしい。
あらためて見て完成度のたかい作品だと知った。カメラワークも的確、間然するところがない。監督が「砲艦サンパブロ」「サウンドオブミュージック」のロバート・ワイズと聞いて納得。単に監督の職人芸によるものでなく、人間性がこれらの傑作群を生みだしたのだろう。安直な俗っぽいシーンがないのである。
ミュージカルの最高傑作おすすめ度
★★★★★
ブロードウェイの大ヒットミュージカルが映画化されて大成功をおさめた数少ない例の一つである。その意味で、サウンド・オブ・ミュージッックと並ぶミュージカルの最高傑作だろう。また、監督が両者ともロバード・ワイズだというのも偶然ではないだろう。TonightやAmericaといったバーンスタインの名曲が素晴らしく、またジェローム・ロビンスの振り付けも超一級である。ジェッツとシャークスが喧嘩に向かう途中でのTonightのコーラスは特に圧巻だ。1960年の作品であるが、古さを感じさせない永遠の名作だろう。
不朽のミュージカル大作!おすすめ度
★★★★★
音楽をクラッシック界の巨匠レナード・バーンスタインが担当。
劇中で歌われるすべてが名曲。不朽のミュージカル大作です!
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!