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ぼく…。

桜庭 和志
おすすめ度:★★★★★
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普通のあんちゃんとしての桜庭の素顔
おすすめ度 ★★★★☆

 総合格闘技界で活躍するプロレスラー、桜庭和志の自伝。第三弾らしい。一人称「ぼく」で平易な言葉により語られる、2002年8月から2007年6月までの出来事を振り返る自叙伝となっている。
 高田道場を離れるに至った理由は多くを語らず「ボタンをポチッと押された」と表現するに留まっているが、PRIDEからHERO'Sへと居場所を変える決意を後押しした直接の理由や谷川貞治との裏でのやり取り、敵であるはずの自分をいつも気にかけてくれるシュートボクセのフジマールに次第に惹かれていく心情や、スキンクリーム塗布で大問題となった秋山成勲戦について、素直で裏表のない彼なりの言葉が綴られている。
 グレイシー撃破を果たし一躍時代の寵児となった桜庭に対し、我々ファンは過大な幻想を抱きすぎていたのかもしれない。本書で垣間見えるのは、練習が好きで試合を臨まれれば拒みもせず引き受けるプロとしての根性を持つ桜庭と、けれども酒も煙草もゲームも愛する、どこか頼りなげな普通のあんちゃんとしての桜庭の素顔だ。
 アントニオ猪木や前田日明のようなカリスマ性を持つわけではない、そのへんにいる兄ちゃんと背丈も体格もそれほど変わらない桜庭が、格闘界に革命を起こしたグレイシー一族を次々と斬って落としていく姿にファンは惹かれたのではなかったか。そのシビアな戦いの中でさえ、ファンを楽しませる遊び心を失わない、桜庭のプロとしての意識に惹かれたのではなかったか。
 猪木や前田なら、相手が体に何かを塗布していると感じた時点で、目突きや金的などの反則を犯してさえ自己の勝利を逃がさなかったかもしれない。不測の事態に我を失った桜庭は、確かに格闘家としては甘かったのかもしれない。
 しかし、練習で培った技術を正々堂々と競い合う、そんな気持ちの良い試合をしたいと誰よりも強く願っている桜庭だからこそ、あの試合を見た多くのファンが、あの疑惑に対して強く声を上げたのだろう。
 決して完全無欠でも求道者のようにストイックでもない、本書で語られる桜庭の素朴な素顔に、改めて彼の魅力はその人柄に起因するところが大きいのだなぁと感じ入ったのであった。



良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★

言うまでもなく最高峰 。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。


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